2020年4月8日に、中国移動通信はmicro-SDカードとSIMカードが一体となった5GスーパーSIMカードの発売を開始しました。
5GスーパーSIMカードは5G通信ができるSIMカードとmicro-SDカードが一体となった製品です。
ストレージ容量は32GB/64GB/128GBの3種類があり、価格は99元(約1,500円)199元(約3,000円)399元(約6,000円)となっています。
※別途通信費がかかります。
5GスーパーSIMカードを使用することで、SIMカードを2枚挿し同時に待機させれるDSDS機能を使用しつつも、ストレージを拡張することができます。
また、スマートフォン本体のストレージ容量が大きいモデルを買うより、5GスーパーSIMカードと、ストレージ容量が小さなモデルを組み合わせて使用した方が購入価格を安く抑えることができます。
現在のスマートフォンは、DSDSなどの機能が使える反面、トリプルスロットに対応している機種は少ないです。
スマートフォンのストレージ容量も年々大きくなっています。
しかし、カメラ画質の向上などにより、1枚の写真や動画のファイル容量が大きくなっており、既存のストレージ容量だけでは保存領域が十分でないことがあります。
中国移動通信は既に5GスーパーSIMカードを取り扱っており、Galaxy S20シリーズと、5GスーパーSIMカードセット販売も行なっています。
昨今のスマートフォンはスペック面では大きく進化していますが、SIMスロットは数年間変化しておらず、DSDSを使用した際に多くの機種でmicro-SDカードは使用できませんでした。
そんな中、5GスーパーSIMカードが登場したことで、これらの問題は解決しました。
しかし、5GスーパーSIMカードを使用するには、キャリア側がZiguang Guowei(開発元)とパートナー関係になる必要があるため、日本での導入は期待できません。
開発元のZiguang Guoweiは、中国移動通信の他に2つのキャリアともパートナー契約を締結し、普及を進めていくようです。
5GスーパーSIMカードを使用することでSIMスロットの形状に左右されることなく、DSDSやストレージの拡張ができるようになります。
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