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【サブ回線利用の方は要注意】楽天モバイルの契約約款が「7月1日」から変更。180日間連続使用なしでサービス停止に


投稿日:2021年7月1日 更新日:


6月初めに発表された楽天モバイルの契約約款変更がいよいよ適用開始となる「7月1日」を迎えようとしています。
楽天モバイルをメイン回線として利用しているユーザーの方には影響のない話ですが、「Rakuten UN-LIMIT」の「1年間無料」「楽天市場」のポイントアップ要素のために「サブ回線」として楽天モバイルを契約した方は7月1日以降は注意が必要となります。

楽天モバイルは正式サービス開始したばかりの段階では、通信エリアが狭いことやサービス品質が万全とは言えないことから「お試し」で「楽天モバイル」に加入するユーザーを積極的に取り込むために、破格の「1年間基本料金無料」キャンペーンを実施していました。


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「1GBまでの利用なら基本料金を0円」とする「Rakuten UN-LIMIT VI」

キャンペーンの対象としていた「300万回線」の契約数を超えたため、現在では「1年間無料」キャンペーンは終了していますが、キャンペーン終了間際にはdocomoなど大手が提供する楽天モバイル対抗プランへの対抗措置として、「1GBまでの利用なら基本料金を0円」とする「Rakuten UN-LIMIT VI」を4月から開始しました。

この施策によって楽天モバイルへの加入者数はさらに増大しました。
楽天モバイルは、「楽天」が推し進める「楽天経済圏」の一翼を担っているため、楽天モバイルユーザーは「楽天市場」で買い物を行う際に、「楽天ポイント」の還元率が「1%アップ」するという特典があり、「1年間無料」キャンペーン期間が終わっても、「1GB以上利用しなければランニングコストは0円」で楽天市場で買い物をするとポイント還元というメリットだけ受けることができると判断した方は少なくなかったでしょう。

楽天モバイルユーザーはポイントアップ率が優遇

楽天モバイルもそういったユーザーが多く加入することはわかっていたはずで、「確信犯」としての施策であったはずです。
楽天モバイルの「シェア拡大のためのコスト」と割り切った判断とはいえ、いずれは見直しを行う予定はあったのでしょうが・・・かなり早い段階で見直しの第1弾となるカードを切ってきたようにも感じます。

それがこの「7月1日」から適用される「契約約款の変更」です。
まず、対象は「1GBまでの利用であれば基本料金は0円」となる楽天モバイルの「1回線目」の契約となります。
変更内容は、「180日間連続で楽天モバイルの回線利用がない」状態であれば、楽天モバイル側から「サービス提供の停止」が行えるようになるというものです。

メイン回線で利用していれば、180日間、約6か月も回線利用がないということはまず起きないでしょうから気にすることはないでしょう。
しかし、「1年間無料」を終えた後の「1GBまでの利用は0円」であることを理由にサブ回線として保持している方や、「楽天市場」のポイント還元率アップのためだけに保持している方にとっては「直撃」してしまう変更と言えます。

契約約款の変更箇所

このサービス停止は、楽天モバイル側で実施できる条項となりますが、楽天モバイル側も「180日連続不使用であれば有無を言わさずいきなり停止」なんてことを行う予定ではなく、「事前に通告」を行ったうえで実施するとしています。
具体的な通知方法や通知から停止までの期間についてはまだ決まっていないようなので、今後の発表を待つ必要があります。

この停止条件の中でまず気になるのは、このカウントが契約約款が変更される「7月1日」から開始され、最速で年末に対象回線が発生するのか、「Rakuten UN-LIMIT VI」のサービスが開始された4月までさのぼってカウントされるのかという点です。
「7月1日」からのカウント開始であれば、まだ半年ほど猶予があるので、まだ当面は気にしなくていいでしょうが、4月からとなると早ければあと「3か月ほど」で停止対象回線が発生することになります。
まだ「3か月」あるという考え方もありますが、夏が終わればすぐという見方もできるため、サブ回線利用やポイント還元率アップのために保持している方は気にしておいた方がいいでしょう。

また、「回線利用がない状態」が楽天モバイルの回線からネット利用を行うことを指すのか、楽天モバイルの契約回線への電話着信も含まれるのか、という点も気になります。
スマートフォン利用が前提となる楽天モバイルのユーザーにネット利用が発生しないユーザーがいるとは考えにくいですが、「楽天LINK」からの通話であれば「通料金0円」留守番電話サービスなども無料で利用できるため、電話専用のサブ回線で利用するユーザーがいないとも限らないため、「パケット発生なし=回線利用なし」と判定するのも難しいように感じます。

そのため、サービス停止が心配であれば定期的に楽天モバイル回線でネット利用を行えば間違いないでしょう。

利用実態のない回線を止めることは仕方のない話とも感じますが、契約約款を変更したとはいえ、通知の仕方や運用方法によっては実際の停止措置が始まる頃にいろいろ物議を呼びそうな予感も感じます。
様々なサービスやキャンペーンを矢継ぎ早に展開するフットワークの軽さは楽天モバイルの魅力の1つとも言えますが、ユーザーにとって改悪となる判断を行った事例もあるため、シェア拡大とあわせてユーザーを大事にするとともに、弱点となっているエリア拡充や品質向上をより強力に進めてほしいと感じます。
(実際利用していると、docomoなど大手ではまず圏外になることはあり得ないような都市部でも圏外となったり、通信が不安定になることがまだまだ発生していると感じます)

契約約款の変更適用はまもなくとなりますが、実際の停止措置まではまだ時間があるため、10月から11月にかけて、もしくは年明け頃にどういった動きが出てくるのか注目するとともに楽天モバイル回線を保持している方で塩漬け状態でおいている方は気を付けて見守る必要があると言えますね。

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