スマートフォンのカメラとして世界初の「1インチフルサイズセンサー」を搭載し、Leicaとの協業でも大きく話題を呼んだシャープのフラグシップスマートフォン「AQUOS R6」を「SIMフリーモデル」として「9月24日」から発売するとシャープが発表しました。
市場想定価格は165,000円前後。
シャープのスマートフォンはこれまでもカメラ機能に「AIライブストーリー」などユニークなオリジナル機能を搭載していましたが、ライバル各社との競争に今一つ存在感を出せず苦しんでいましたが、Leicaとの協業とこの「1インチフルサイズセンサー」の搭載によって大きく飛躍を目指すことができるフラグシップスマートフォンを投入することができました。
ただ、取扱事業者がdocomoとsoftbankの2社となったため、auユーザーや格安SIM事業者を利用している方は歯がゆい思いをしていたことでしょう。
シャープはSIMフリーモデルの投入に非常に積極的なメーカーのため、いずれ「AQUOS R6」のSIMフリーモデルが登場すると予想していた方も多いでしょうが、ついにその時が来たということですね。
「1インチフルサイズセンサー」というスマートフォンに搭載するには大きすぎるイメージセンサーを搭載したこともあり、フラグシップモデルではトリプルカメラやクアッドカメラが当たり前となっている中、シングルカメラとなりましたが、Leicaの「ズミクロン」の称号を得たレンズを搭載し、シングルカメラでも十分すぎる性能を持つ「空気感」を切り取ることができるカメラに仕上がっているとのことです。
シャープと言えば、ディスプレイの美しさに定評がありますが、Pro IGZOで培った技術を有機ELディスプレイに持ち込み、美しさ・なめらかさ・省エネ性能、いずれも妥協せずに取り込んだ「Pro IGZO OLED」が搭載されていることも非常に注目すべき点でしょう。
ディスプレイ、カメラ機能以外でも、SoCに「Snapdragon 888」を搭載し、メモリは12GBとフラグシップモデルとして高性能かつ十分すぎる性能を持っています。
ストレージ容量も内部ストレージが128GB、さらに外部ストレージにも対応しているため、「1インチフルサイズセンサー」によって切り取られる写真を容量を心配することなく保存することができるでしょう。
SIMフリーモデルとしてうれしいポイントとしてmicroSDカードとの排他利用にはなりますが、nanoSIMカード2枚差しの「デュアルSIM」に対応しており、「DSDV」にも対応しているとのことです。
楽天モバイルやauのオンライン専用ブランド「povo」との併用など、活用シーンは広がることでしょう。
SIMフリーモデルとなると、端末にもしものことがあった場合、docomoやsoftbankの保証サービスがないことを心配する方もいるかもしれませんが、シャープのSIMフリーモデル向けの保証サービス「モバイル補償パック」にもさっそく「AQUOS R6」が対象モデルとして掲載されているため、安心材料の1つとなることでしょう。
あとはdocomoやsoftbankから発売された際に「1インチフルサイズセンサー」に万能感を感じて期待値を上げ過ぎてしまったことで不満が爆発したユーザーと同じことが起きないかというぐらいでしょうか。
そのあたりはLeicaとの協業も「1インチフルサイズセンサー」の搭載も初めてのモデルであったことをある程度割り引いて考える必要があるでしょう。
先攻して発売されたdocomoやsoftbankユーザーの感想が多数出てきている状況を考えると、それほど心配することでもないかもしれませんね。