どうも。 今回はフォルダブル端末であるGalaxy Foldをしばらく使ってみましたので利点とかを書いてみました。 何が新しいか、何が使いにくいかをメインに書いていきます。
Galaxy Foldとは?
韓国のサムスン電子が発売した折りたたみスマートフォンです。2000米ドルというお値段もさることながら、画面が切れ目なく折りたためるその姿は、まるで数年先の未来のスマートフォンのコンセプトを先取りした端末となっています。
日本でもauよりSCV44としてリリースされました。
詳細なスペックはこちらからどうぞ
Galaxy Foldの実機レビュー:良かったところ
手軽に持ち運べる大画面デバイスであること
今まで考えられてきた「2画面」と呼ばれた端末とは全く異なる性質のデバイスです。簡単に言えば「iPhone 5sとiPad miniの利点とできることを1台でできるデバイス」が最も近いものかと思います。 閉じた状態なら多少長めではありますが、今出ているどのスマートフォンよりもスリムで持ちやすい幅となります。
画面はやや小さいですが、通知の確認の用途でも使えるのは非常にありがたい点と言えます。 広げたら7インチクラスの大画面となります。
イメージ的には「ベゼルのないiPad mini」でしょうか。
縦に大きいデバイスとは異なり、横にも大きいので動画や電子書籍の視聴はもちろん、Webページ閲覧も分割マルチタスクといった点で非常に使い勝手の良いものになっています。
スペックも全く不満を感じないハイエンド仕様
この手のデバイスは設計に時間がかかることが多く、過去に出ていた2画面端末はスペック的には同時期リリースのモデルより劣るものが多かったです。そんな中Galaxy Foldは同時期リリースのGalaxy S10+とほとんど変わらないスペックとなっており、それはSoCなどのスペックだけではなくカメラ性能や本体機能などに至るまで遜色を感じさせないものになっています。
そのため、メインで使用しても「実用に耐えうる、おもちゃで終わらない」ものになっています。
とここまで書いてきましたが、ここからは気になったことを書いてみます。
Galaxy Foldの実機レビュー:惜しいところ
実用レベルなのに実用するのが怖い
これは端末の問題というより、人間の心理の問題かもしれません。普通の方が2000米ドル(日本では実売24万円)のスマートフォンを手にした時、どういう反応をするでしょうか
答えは「怖くて普段使いにしたくない」でしょう。
そのうえで、Galaxy Foldの耐久性はいささか難があるものとなっており、耐久面の問題で改修された現行モデルでも使用時の劣化によって画面のドット異常発色が発生しています。
発売から1年経ってないんですよ。24万のスマートフォンが買ってから1年経たずに調子悪くなるとなれば使うのも怖くなります。
(恐らくこの手のスマホが欲しくて買ってる層は、日本発売前に輸入されているかと思います。そのため、保証がはなから無いなんて方もいるのではないかと。)
ちなみにGalaxy Foldは液晶保護フイルムの類は貼るのがメーカーより「非推奨」と言われているうえに、非防水の端末となっています。
フォルダブル端末ゆえに修理費も高額な端末の一つとも言えます。
実際私も使うのが怖くて、普段はほとんど持ち歩いていません。
もっぱら自宅内で使用しています。
このスマホを欲しいと思うターゲット層が狭い
正直、メーカーも真面目に売る気はまだ無い端末なのかもしれません。値段も高いですし、こんなことを言うのもアレですがハイエンドスマホとタブレット端末を一緒に買うより高い端末です。
それでもこのデバイスにピーンと来る方は新しいもの大好きなアーリーアダプター層か、無類のスマートフォンマニアくらいかと思います。
そして特徴としては何より、スマートフォンとタブレットを1台でこなせる端末であることが重要かと思います。
これができるのはGalaxy FoldとHuawei Mate Xsくらいなものです。
その唯一無二に惹かれた方は買いの端末だと思います。
LG V50 ThinQやLG G8X ThinQという選択肢
LG V50 ThinQのように拡張アクセサリーで2画面にできる端末。ただ、こちらではスマホの2台持ちを1台にしたようなものであり
Galaxy Foldとは目指したコンセプトが異なるものになります。
上記の写真は「LG V50 ThinQ」(※日本未発売のため韓国より輸入)
また、ソフトバンクからも発売された2画面スマホ「LG C8X ThinQ」についても下記で実機レビューを行っています。
Galaxy Foldの実機レビュー:最後に
Galaxy Foldをはじめとしたフォルダブル端末は今はまだ早すぎるスマートフォンなのかもしれません。今から7年前にSONY Xperia Z Ultraという6.4インチの当時としては巨大とも言えるスマートフォンがリリースされました。
出た当初は「スマートフォンの大きさではない」「こんなの誰も買わない」と言われたくらいでした。
確かにあの時はニッチなマニアがメインの購入層で、売れ行きも良くなかったのか純粋な後継機が出ることも無かったです。
今はどうでしょう。端末はベゼルレスにはなったとは言え、軒並み6インチクラスのスマホが市場のメインとなっています。時代は流れるのです。
4G回線の容量が大きくなると共に、着実にスマートフォンの大画面化は進んでいます。
そしてその回線容量を超える5Gがある程度普及し恩恵を受けられるようになったとき、スマートフォンは新しい形になると筆者は考えています。
LG V50 ThinQのような2画面にもなるスマホや、Galaxy Foldのようなフォルダブル端末が市場のメインになってもおかしくないと思います。
さて、そんな未来を感じられるスマートフォンを使ってみた感想でした。
今後出ると思われる後継機でもう少し値段が下がってくれれば、より多くの方が未来を感じられるのではないかと思います。
それでは