モトローラは、Snapdragon 8 Gen 1を搭載した新型フラグシップ機「motorola edge 30 pro」を正式発表しました。
少しややこしいのですが本機は、グローバル市場向けには「motorola edge 30 Pro」、北米市場向けには「motorola edge+」という端末名で発表されていますが、両端末は同じデザインおよびスペックとなります。
また、本機は昨年12月に中国市場で発表された「moto edge X30」をベースとしており、筐体デザインや主要スペックを引き継いでいます。ただし、「motorola edge 30 pro」は「moto edge X30」よりもバッテリー容量が少なくなり、その代わりにワイヤレス充電に対応しています。
motorola edge 30 Proのスペック
OS | Android12 |
サイズ | 縦:163.06mm 横:75.95mm 厚さ:8.79mm |
重さ | 196g |
ディスプレイ | 6.7インチ有機ELディスプレイ 2400×1080ピクセル(FHD+) |
メインカメラ | トリプルカメラ 5000万画素(広角・クアッドピクセルテクノロジー・F1.8) 5000 万画素(超広角・マクロ・F2.2) 200万画素(深度測位・F2.4) |
フロントカメラ | シングルカメラ 6000万画素(クアッドピクセルテクノロジー・F2.2) |
CPU | Snapdragon 8 Gen 1 |
メモリ | 8GB・12GB |
ストレージ | 256GB・512GB |
バッテリー | 4,800mAh 68W急速充電 15Wワイヤレス充電 5Wリバースワイヤレス充電 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 |
生体認証 | 指紋認証 |
防水防塵 | IP52 |
NFC | 対応 |
接続端子 | USB type-C(USB3.1) |
カラーバリエーション | コスモスブルー スターダストホワイト |
SIM | nanoSIM |
スペックを大幅に強化
フラグシップモデルとしてSoCに「Snapdragon 8 Gen 1」を採用する以外にもディスプレイは6.7インチの有機ELディスプレイを採用し、リフレッシュレートは144Hz、タッチサンプリングレートは360Hzに対応します。
また、Dolby Atmosに対応したステレオスピーカーを本体に備えることで動画コンテンツの体験価値を大きく向上させています。
ゲーム関連では、Qualcommの「Snapdragon Elite Gaming」をフルサポートしており、滑らかな操作感と高いグラフィックを体験することができます。
6.7インチの大画面ディスプレイとDolby Atmosに対応したステレオスピーカーによる音響効果も合わさり、ゲームプレイ時の没入感の高さが魅力のフラグシップモデルと言えるでしょう。
メモリは標準で8GB、最大12GBを搭載し、ストレージは512GBの大容量モデルが用意されており、動画もゲームなどのアプリも容量を気にせずに楽しむことができるようになっています。
カメラ機能も強化
カメラ機能は広角カメラと超広角カメラの画素数を5000万画素にそろえ、さらに深度測位の200万画素カメラを加えたトリプルカメラ構成になっています。
メインカメラとなる広角カメラにはOIS(光学式手ブレ補正)に加え、PDAF(位相検出オートフォーカス機能)と4つの画素を1つの画素として使用する「クアッドピクセルテクノロジー」を搭載しており、夜景撮影にも強く、ライバルメーカーたちのハイエンドモデルのカメラ機能に十分競争を挑むことができるスペックになったと強気の姿勢を示しています。
アウトカメラだけでなく、フロントカメラも強化されていて、画素数は6000万画素、そしてリアカメラのメインと同じくクアッドピクセルテクノロジーを採用しており、セルフィー撮影時にも活躍してくれるスペックになっているようです。
スマートフォンの外部接続機能も強化
SamsungやHuaweiなどが手掛けている外部ディスプレイやパソコンとの接続機能を今回モトローラでも取り込みを行っています。
外部ディスプレイへの接続は以前から「Ready For」という機能を持っていましたが、パソコンとの接続機能を強化し、「Ready For PC」という機能に切り出し、パソコンのディスプレイ内に「motorola edge 30 Pro」の画面をアプリとして表示し、パソコンとのデータのやり取りもドラッグ&ドロップでできるように強化されているとのことです。
これはパソコンの大きなディスプレイ内でスマホアプリを利用したり、撮影した画像や動画などのデータのやり取りなどでかなり便利に利用できそうな予感がしますね。
スタイラス機能にも対応
さらにSamsungの「Galaxy S22 Ultra」に刺激を受けたのか、スタイラスペン「motorola smart stylus」が新しく利用可能となるようです。
モトローラもこれまでモデル名に「Stylus」と付く機種でスタイラス機能をつけることはありましたが、モデル名に「Stylus」が付属しないフラグシップモデルでは初めてのペン機能の搭載となります。
筆圧検知は4000段階に対応しており、本体にペンを格納することはできないもののスタイラス収納可能なケースを発売する予定のようです。(※スタイラスペンは別売り)
この辺りはSamsungの2021年モデル「Galaxy S21 Ultra」をイメージするとわかりやすいでしょう。
スマートフォンの大画面化にともなってこういうペン機能が大きな強みとして他メーカーにも波及していくのか非常に気になるところです。
日本発売は秒読み
日本での発売に関してですが、昨年10月に「motorola edge 20」を日本市場で発売しており、モデル名の上では次期モデル扱いとなる「motorola edge 30 Pro」の発売は大きく期待できるでしょう。
また、モトローラの日本向け公式Twitterでも「motorola edge 30 Pro」の海外発表が、触れられており「日本でも発売するかも!?」としています。
さらに、既報の通り「motorora edge 30 Pro」は技適取得済みとなっていることから「日本発売を期待したい」というレベルではなく、発売日等の発表を楽しみに待つ段階とも言えるでしょう。
モトローラの日本での販売戦略はオープン市場向け(SIMフリー)が選択されることが多く、従来通りであれば「motorola edge 30 Pro」も同様にオープン市場向けで発売されることでしょう。
日本でも同様の価格帯で発売されれば、非常に競争力の高いフラグシップ機となるでしょう。
source(1)(2)(3)