HUAWEIは1月26日(日本時間)、同社フラグシップ機「HUAWEI P50 Pro」および縦折りタイプの折りたたみスマートフォン「HUAWEI P50 Pocket」をグローバル発表しました。
アジア太平洋、中東、アフリカ、ヨーロッパ、および南アメリカ市場にて2機種を発売していくとしています。
HUAWEIは依然として米国からの制裁下にあり、5G関連機器を調達することができません。そのため、「HUAWEI P50 Pocket」と「HUAWEI P50 Pro」の2機種ともSoCにはQualcommの「Snapdragon 888 4G」が搭載されています。
他のハイエンドAndroidスマートフォンに搭載されている「Snapdragon 888」の5Gモデム非搭載版となり、性能は同じです。すなわち、2機種ともフラグシップ機の立ち位置ながら5G通信には非対応で4G通信のみサポートします。
中国市場では2機種いずれもHUAWEIの独自OS「Harmony OS 2」が搭載されていましたが、グローバル版「HUAWEI P50 Pocket」および「HUAWEI P50 Pro」ではAndroidベースの「EMUI 12」が搭載されます。
最新バージョンのEMUI 12は、従来のバージョンと比較して大幅に外観が変更され新機能も多く追加されています。これは、Harmony OSの影響を受けたと見られています。 しかし、EMUI 12はHarmony OSではなくAndroid 11に基づいています。(※最新のAndroid 12ではありません。)
これは、グローバル市場にてEMUI 12を初搭載した「HUAWEI Nova 9」にて既に確認されています。
同社はグローバル市場でもHarmony OSの普及を進めていくと見られていましたが、しばらくはEMUI 12(Android 11)の搭載で落ち着きそうです。
ただし、EMUI 12(Android 11)の搭載でもGoogle関連サービス(GMS)やPlay ストアを含むGoogleアプリは利用することができません。
これは、Android OSがAOSP(Android Open Source Project)として全世界にオープンソースとして公開されている一方で、GMSはGoogleとのライセンス契約を通じて利用できるサービスであるため、このような歪みが生じます。
話が逸れましたが、グローバル版「HUAWEI P50 Pocket」と「HUAWEI P50 Pro」の価格は以下の通りです。
HUAWEI P50 Pocket
・8GB+256GB(ホワイトとブラック):€1299(約167,000円)
・12GB+512GB(ゴールド):€1599(約206,000円)
HUAWEI P50 Pro
・8GB+256GB(ブラックとゴールド):€1199(約155,000円)
OS以外のスペックは中国版と据え置き。詳しくは、下記の記事をご覧ください。
source(1)(2)