小学生向けのオリジナルスマートフォン「Hamic POCKET」の販売とサービス提供を行っているHameeがバッテリー容量を従来の2倍に増やした「Hamic POCKET L」を12月10日に発売すると発表しました。価格は18,700円。
「Hamic POCKET」の「Hamic」とは「Happy Mobile IoT Communication」を略した造語で子どもたちにスマートフォンによって得られる体験を提供するにあたってどうやって「Happy Mobile」と呼べる体験を提供できるかを考え、目指したコンセプトがモデル名に採用されています。
そんな「Hamic POCKET」は子供向けのスマートフォンということで様々な制限も入っていますが、キッズケータイのように制限だらけにせず、「Google Play」に対応するなど、Androidスマートフォンとしての立ち位置も守りながら、安心安全なスマートフォンの価値を子供にも提供しようとしたものになっています。
また、iPhone用のアクセサリとして「iFace」シリーズを展開しているHameeが手掛けていることもあり、デザインも「iFace」と類似性があり、かわいいだけでなく手にしたくなるデザインになっているスマートフォンになっています。
しかし、本体サイズの制約もあり、バッテリー容量が「1,000mAh」と非常に少なかったこともあり、利用ユーザーから「バッテリー持ちが悪い」という声が少なくなかったようです。
通常、スマートフォンのモデルチェンジでは、SoCを性能のいいものに変更したり、メモリやストレージの容量を増やす、カメラの画素数を増やすなどわかりやすいスペックアップを行ってくるものです。
しかし、Hameeは「Hamic POCKET」の基本スペックは変更せず、バッテリー容量だけを従来モデルの2倍に引き上げた「Hamic POCKET L」を発売することを発表しました。
性能が第1の指標となる普通のスマートフォンと違い、価値提供に重点を置くサービスであることも要因になっているのでしょう。
バッテリーが「2,000mAh」に倍増することで「待ち受け状態で3日程度は充電が持つ」ようになると、充電頻度が下がり、バッテリー持ちに対する不満点は大きく減少させることができるかもしれません。
そして、もう1つ通常のスマートフォンと異なる対応を見せたのが、既存の「Hamic POCKET」ユーザーへの対応です。
通常、新モデルの発表が行われると、既に前モデルの商品を利用しているユーザーは利用しているモデルとの差異を確認し、費用を投じて買い替えをする価値があるかどうかを検討します。
しかし、体験価値の提供を重要視するHameeにとって「Hamic POCKET」のバッテリー持ちの悪さは既存ユーザーを含めて見直しを行うべきと判断したのか、「Hamic POCKET」の「現ユーザー」に対して「アップグレードキット」を「無償提供」することもあわせて発表しています。
一方、 「Hamic POCKET L」 は専用のSIMカードを利用する必要があり、他のSIMカードを挿入し、使用することはできません。
月額基本料金は1,100円で1GBのデータ容量が含まれています。また、専用の通話アプリ「HAMIC」にて家族や友人との通話、メッセージの送受信が可能。同アプリを利用して通話する場合、通話料金は発生しません。なお、メッセージの内容は保護者も確認可能です。
安心・安全な子供向けスマートフォン「Hamic POCKET L」は、これから小学生のお子さんにスマートフォンの購する親御さんにとって選択肢として検討する価値があると言えるでしょう。
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