Googleが考えるAndroidスマートフォンを体現した「Pixel」シリーズの最新モデル「Pixel 6 / Pixel 6 Pro」。
8月にはモデル名と2021年秋に発売予定であることを発表していましたが、ついに日本国内の発売日を含めて正式発表が行われました。
既にSoftbankの新サービス発表会の中で日本国内では「Pixel 6」と「Pixel 6 Pro」をSoftbankが取り扱い、「Pixel 6 Pro」についてはSoftbankが事業者としては独占的に取り扱うことを発表していましたが、その予告通り「Pixel 6 Pro」はSoftbankが独占的に取り扱い、「Pixel 6」はSoftbankとauが取り扱いを行うことも発表されました。
docomo・楽天モバイルは取り扱い事業者に入っていないため、docomo・楽天モバイルのユーザーの方は「Pixel 6」、「Pixel 6 Pro」の両方とも、auユーザーの方は「Pixel 6 Pro」が欲しい場合はGoogleのオンラインストアで購入する必要があるということですね。
正式発表が行われた10月20日から予約可能となっており、発売は「10月28日」に開始されるとのことです。
「Pixel 6」シリーズの輪郭が明らかになっていく中でも今度の「Pixel」シリーズは今までの路線と異なり、ハイエンド志向であることが噂されていましたが、実際に発表されてみるとかなり尖った性能を持つ魅力的なスマートフォンに仕上がっているようです。
まず、Googleが独自に開発したSoC「Tensor」を搭載し、AI処理能力を大きく高めているとのことです。
機械学習に最適化を施した統合型のMLエンジンを搭載しており、音声認識とカメラ機能を大きくパワーアップさせています。
どのようなパワーアップが行われたかというと、ネットワークに接続せずにPixel 6単体で翻訳機能が使えるようになったそうです。
メッセージアプリにこの翻訳機能が組み込まれており、従来のようにGoogle翻訳とメッセージアプリを行ったり来たりせずにメッセージアプリ上でそのまま母国語に翻訳してもらうことができます。
音声入力機能も大きく進化し、キーボードを使用せずに句読点を含めて自然な文字入力が行えるようになったようです。
ボイスレコーダー機能からテキストデータを起こすこともできるようになり、Pixel 6があればインタビュー時の記事作成や会議の議事録作成にかかる労力も大きく削減できると期待できそうです。
進化した機能のさわり部分からかなり強力にスマートフォンの活用方法が変わりそうな予感を感じませんか?
次にカメラ機能への「Tensor」のAI処理機能の関わり具合ですが、様々な人種の写真を機械学習させることで人種に関わらず、人の肌の色を自然な色合いで写真や映像に残すことができるようになった「リアルトーン」という機能を搭載しています。
また「消しゴムマジック」という機能を使用すると、カメラに映りこんでしまった人物などを、最初からそこには誰もいなかったかのように消してしまい、自然な形で背景画像を処理することができるそうです。
しかもスマートフォン単体でPhotoshopなどの専門ソフトとテクニックを駆使することなく実現できてしまうという点が驚くべき内容と言えるでしょう。
カメラのパワーアップは、TensorによるAI処理だけでなく、カメラそのものについても大きくパワーアップを果たしています。
「Pixel 6」はデュアルカメラ、「Pixel 6 Pro」はトリプルカメラでレンズ構成に差異はありますが、メインカメラとなる5000万画素のイメージセンサーはSHARPの「AQUOS R6」のようにフルサイズとまではいってませんが、1/1.3インチの大型センサーを採用しています。
これにより「Pixel 5」と比べると最大で150%の光の取り込みが可能となり、暗い場所の撮影などで大きく力を発揮することが期待できます。
「Pixel 6 Pro」に搭載される光学4倍の望遠レンズはペリスコープ型のレンズを採用しており、AI処理の向上によるコンピューティションイメージ処理だけではなく、カメラ機能そのものも大きく進化したことがわかります。
同じAndroidスマートフォンのハイエンドモデルを出しているSamsungやSONY、SHARPなどのメーカーは発表内容を見て相当戦々恐々としているのではないでしょうか。
OSが異なるため、Androidスマートフォン市場では直接競合しないアップルのiPhoneもかなり危機感を感じるのではないでしょうか。
OSはもちろん最新の「Android12」をはじめから搭載しており、Androidを開発しているGoogle製のスマートフォンだからということもあるのでしょうが、「3年間」のOSバージョンアップ、「5年間」のセキュリティアップデートが保証されるようです。
それだけ長期にわたってソフトウェア更新が保証されるとなると、購入した後、古くなってバッテリー持ちが悪くなる等、機種変更をしようと思うころに至ってもAndroiを含めて最新のソフトウェアが利用できそうですね。
「Pixel 6」と「Pixel 6 Pro」のどちらを購入しようかもう悩んでいる方もいるでしょう。
「Pixel 6 Pro」の大画面とトリプルカメラもかなり魅力的ですが、基本スペックや実現できることのレベルはほぼ同じで価格が大きく抑えられた「Pixel 6」も非常に魅力的です。
Androidスマートフォンの新しいステージを開拓してくれそうな「Pixel 6」シリーズ、購入して後悔することはきっとないでしょう。
ぜひ機種変更の候補にあげてみてはどうでしょうか。
モデル名 | Pixel 6 | Pixel 6 Pro |
価格 | 128GBモデル:74,800円 256GBモデル:85,800円 | 128GBモデル:116,600円 256GBモデル:127,600円 |
OS | Android12 | Android12 |
発売日 | 2021年10月28日 | 2021年10月28日 |
サイズ | 縦:158.6mm 横:74.8mm 厚さ:8.9mm | 縦:163.9mm 横:75.9mm 厚さ:8.9mm |
重さ | 207g | 210g |
ディスプレイ | 6.4インチ有機ELディスプレイ 2400×1080ピクセル(FHD+) リフレッシュレート90Hz | 6.7インチ有機ELディスプレイ 3120×1440ピクセル(QHD+) リフレッシュレート120Hz |
メインカメラ | デュアルカメラ 5000万画素(広角・f/1.85) 1200万画素(超広角・f/2.2) | トリプルカメラ 5000万画素(広角・f/1.85) 1200万画素(超広角・f/2.2) 4800万画素(望遠・光学4倍・f/2.4) |
フロントカメラ | シングルカメラ 800万画素(広角・f/2.0) | シングルカメラ 1110万画素(広角・f/2.2) |
CPU | Tensor | Tenseor |
メモリ | 6GB | 6GB |
ストレージ | 128GB・256GB | 128GB・256GB |
外部ストレージ | 非対応 | 非対応 |
バッテリー | 4,614mAh 30W急速充電・Qi認証済み | 5,003mAh 30W急速充電・Qi認証済み |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 |
生体認証 | 指紋認証 | 指紋認証 |
防水防塵 | IP68 | IP68 |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
接続端子 | USB type-C(USB3.1) | USB type-C(USB3.1) |
カラーバリエーション | ストーミーブラック ソータシーフォーム カインダコーラル | ストーミーブラック クラウディホワイト ソータサニー |
対応バンド | 5G: Sub-6GHz band n1/n2/n3/n5/n7/n8/ n12/n14/n20/n25/n28/n30/n38/n40/n41/ n48/n66/n71/n77/n78 4G: LTE B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B13/ B14/B17/B18/B19/B20/B25/B26/B28/B29/ B30/B32/B38/B39/B40/B41/B42/B46/B48/B66/B71 | 5G: Sub-6GHz band n1/n2/n3/n5/n7/n8/ n12/n14/n20/n25/n28/n30/n38/n40/n41/ n48/n66/n71/n77/n78/ mmWave n257/n258/n260/n261 4G: LTE B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B13/ B14/B17/B18/B19/B20/B25/B26/B28/B29/ B30/B32/B38/B39/B40/B41/B42/B46/B48/B66/B71 |