スマートフォンが今のようなベゼルレスデザインを採用するようになったのは、つい最近のこと。例えば5年前のスマートフォンではiPhone 6sやGalaxy S6、Xperia Z5などが人気でしたが、これらのデザインは今ではやや古さを感じます。もちろん技術的な問題もあったものの、当時は画面の上下に大きなベゼルがあることが一般的でした。
そこに新風を吹き込んだのが、中国企業Xiaomi。
Xiaomiは2016年に、新シリーズのMi MIX 1作目である、Xiaomi Mi MIXを発売。6.4インチという当時は考えられない大きさのディスプレイを搭載しながらも、3辺ベゼルレスによる画面占有率91.3%を実現することで、端末サイズをiPhone 7 Plusほどに抑えました。このデザインは世界に衝撃を与え、このベゼルレスデザインは現在の主流になっています。
その後もMi MIXシリーズは2017、2018年と続けて後継機のMi MIX 2,Mi MIX 3と続きます。特にMi MIX 3ではフロントカメラをスライド式にすることで、ほぼ完全な4辺ベゼルレスを実現しました。
しかし、昨年は予想とは異なる結果に終わります。
XiaomiはMi MIX Alphaを発表したものの、Mi MIX 4は発表されず。このMi MIX Alphaも、一応MIXの名は冠しているものの、コンセプトモデルのようなものでした。そのお値段、なんと約30万円。
これは一般人がスマートフォンにかけられる額ではなく、2019年はMi MIXシリーズは発売されなかったも同義でした。
その後も様々な噂やリーク情報が流れましたが、結局今日に至るまでに、Mi MIX 4の発表はされていません。
本日動きがあったのは、XiaomiのWeibo公式アカウント。
なんと、”小米MIX微博”という新アカウントが、なんの前触れもなく突然開設されたのです。
Xiaomiは以前から、”小米MIX”というMIXシリーズ専用のWeiboアカウントを運営しています。
しかし、そのアカウントの投稿は、2019年11月8日から1度も更新されていません(小さいですが、下の画像を拡大して見るとわかります)。
これらはどちらも公式のアカウントですが、同じようなアカウントが2つあるのはどう考えても不自然。MIXシリーズの何らかの新情報があるとみて間違い無いでしょう。Weibo上では、Mi MIX 4の発表に向けて準備が進んでいるのではないか、という見方が広まっています。
Mi MIX 4のスペックについては、未だ確定情報はありません。ソース元は、Mi MIX 4にはPro版が存在し、リフレッシュレートは120か144Hzであること。ディスプレイはもちろん4辺ベゼルレスで、画面内指紋認証が搭載、もしかしたらフロントカメラは画面内に内蔵されるかもしれない、 などの情報を公開しています。
また、正式発表は6月以降にされるのではないか、とのこと。Xiaomiは先日MIUI12の全貌を明らかにしたばかりで、そのアップデートは6月下旬に正式リリースされます。
最新のフラップシップ端末を発表するのであれば、ファームウェアは最新にしたいはず。発表されるなら、それは正式リリース後になるはずです。
筆者も当時、Mi MIXシリーズの発表をリアルタイムで見ていた覚えがあります。そのベゼルレスデザインは斬新で、大きな衝撃を受けたのをよく覚えています。あれはもはや革命でした。
それからはや4年が経とうとしていますが、スマートフォンの完全ベゼルレス化は未だ普及していません。フロントカメラをスライド式やポップアップ式にすることで実現した端末もありましたが、まだまだ技術的な課題が残ります。
世界で初めて画面占有率9割を実現した、Mi MIXシリーズ。MIX 4ではぜひフロントカメラ内蔵ディスプレイを採用して、MIXシリーズの地位と威厳を示してほしいところです。
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