Xiaomiは、2019年に世界初となる5Gスマートフォン「Mi MIX 3 5G」を発表。
同端末は、Android 9ベースのMIUI 10がプリインストールされていましたが、他の同社端末よりもアップデートスケジュールが大幅に遅れていました。
Mi MIX 3 4GではAndroid 10へのアップデートが行なわれましたが、Mi MIX 3 5Gは依然としてAndroid 9のままです。
また、他のXiaomi端末はMIUI 11の配信が済んでいるのにMi MIX 3 5GはMIUI 10を継続しています。
Xiaomiは2020年5月に最新版のカスタムROMとなる「MIUI 12」の配信スケジュールを発表。
2.3年前までのほぼ全ての端末が対象になっているのにも関わらず、またしてもMi MIX 3 5Gは除外されていました。
これら一連の流れで、ユーザーの不満は募るばかりです。
オンライン署名サイト「charge.org」には「Upgrade MI MIX 3 5G flagship to MIUI 11」と題された署名活動が行なわれ約2000人が嘆願を行なっています。
そして、ユーザーがXiaomiカスタマーサポートにメールでコンタクト。
すると、Mi MIX 3 5Gは2020年10月までにMIUI 12を配信されるとのこと。
(※公式発表ではなく、カスタマーサポートの回答より)
ユーザーの声が届いた悲願の瞬間です。
しかし、気になる点も。
前述したように、Mi MIX 3 5Gは現在MIUI 10で動作しています。
つまり、MIUI 11を飛ばして10から12が配信されること。
また、Mi MIX 3 5GにMIUI 12が配信されたとしてもAndroid 9ベースとなる可能性があること。
例え、MIUI 12が配信されたとしてもOSアップデートが行なわれなければ、本来のMIUI 12の機能をフルに体感することはできないでしょう。
なかなか、ユーザーにとっては後味の悪い展開です。
5G対応の当時のフラグシップ機がこのような展開になるとは誰が予想していたでしょうか。
多くのスマートフォンメーカーがありますが、特定の端末のみ配信を行なわない、ましてやカスタムOSの配信を1世代スキップするなど前代未聞の展開です。
市場での5G環境が整えられていない中、世界初の5G端末を他のメーカーよりも早く発表したいが故に、少し早すぎたリリースが痛手になっているようです。
(※発売時点では、5G通信が整備されておらず、価格の安い4G版があることで5G版はほとんど売れなかった模様です。)
世界初を狙うがあまり、メーカーのエゴが出すぎてしまったのかもしれませんね。
今後は、100W急速充電や画面下インカメラの搭載がトレンドとなることが想定されますが、メーカーには世界初を狙うばかりではなく、実用性が高く、ユーザーが満足する状態で市場に投入して欲しいと思った次第であります。
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