Meitu CEOのWuXinhong氏は年次株主総会にてXiaomiとのパートナーシップを終了し、スマートフォン事業から完全に撤退することを明らかにしました。
Meituはスマートフォンの画像や動画の編集および加工アプリを提供する会社ですが、以前はスマートフォンを開発、販売もしていました。
自撮りに特化したスマートフォンを展開し、2013年には世界初となる800万画素インカメラを搭載するスマートフォンを発表し、若い女性を中心に人気を得ていたいました。
その後、2019年4月にスマートフォンの自社開発を終了を発表し、同社のスマートフォン部門を含めた商標やライセンスをXiaomiに譲渡し、今後はXiaomiが開発を担うとしていました。
しかし、MeituとXiaomiとのパートナーシップはわずか2年の2021年4月をもって終了する模様です。それに伴い、MeituはXiaomiから商標やライセンスを取り戻したものの、完全にスマートフォン事業から撤退するとのことです。
2年間のパートナーシップでXiaomiからMeituブランドを冠したスマートフォンが発表されたのは「Xiaomi CC9 Meitu Edition」の1機種のみ。 筐体には「Meitu」ロゴがデザインされ、3200万画素インカメラに、Meituのカメラアルゴリズムを搭載することで加工アプリでの修正なしに綺麗な自撮りが可能として訴求されました。 しかし、残念ながらその後MeituブランドのスマートフォンがXiaomiから発表されることはありませんでした。 昨今のスマートフォンは、極小パンチホールや画面下インカメラ技術などを採用することでインカメラの存在感をできるだけ無くすことがトレンドとなっています。 それが、画質に拘りインカメラにも大きなセンサーを搭載するMeituの特徴と相反するものとなってしまったのかもしれません。 また、コストパフォーマンスが高い端末を展開するXiaomiはそもそも男性ユーザーが多く、自撮り性能をアピールしても売上が伸びなかったのもしれません。