
2021年7月1日、中国共産党の創立100周年を記念する式典が開催されました。
中国では、お祝いムードが漂う中、ソニーの言動が中国国内で問題となり、大きな炎上に発展しています。

しかし、その投稿が中国で大きな波紋を呼ぶこととなりました。
先述したように、翌日7月1日は中国共産党創立100周年を記念する式典が予定されており、前日からWeibo全体で「#庆祝建党100周年」等のハッシュタグを付けてお祝いするムードとなっていました。
ソニーが投稿を行ったのは6月30日22時(現地時間)であり、まさに前夜祭の真っ只中でした。


一方、祝賀投稿を行わなくとも企業アカウントはプロモーション活動を控えるような暗黙の空気感もありました。
その状況下でのソニーの新製品発表会の告知は大きな批判を受ける形となりました。
また、炎上に火を注いだのは、発表会を予定していた7月7日が、日中戦争の発端となったとされている「盧溝橋事件」が起こった日だったからです。
「盧溝橋事件が起こったのは7月7日の22時であり、ソニーの発表会も22時から開催」
「新製品発表会(ローンチイベント)の”launch”(発射する)は、盧溝橋事件で実弾が打ち込まれた件を揶揄している」
「中国共産党創立100周年の前日に盧溝橋事件を彷彿させるソニーはとんでもない」などの数多くの批判が寄せられ、ソニーは投稿を削除するに至っています。

ソニーは、日付が誤解や混乱を引き起こしたことを謝罪し、(7月7日22時に)予定していた新製品発表会を延期することを明らかにしました。
そのほとんどがソニーに対する批判コメントで溢れかえっており、新製品発表会を日本に原爆が投下された8月6日または日本が降伏した8月15日に開催するように要求する動きが起こっています。
ソニーは、新製品発表会の延期のみを発表しており、現時点ではいつに延期するかは明らかにしていません。
炎上発生から間もなく24時間が経とうとしていますが、未だ炎上が治まる気配はなく、ソニーの謝罪投稿には今もなおリアルタイムで多くの書き込みが行われています。