現地時間7月9日、Qualcommはエントリー市場向けSoC「Snapdragon 215」を発表しました。
エントリー市場向けスマートフォンに搭載されるSoCで、2019年後半に搭載端末が出荷予定だとされています。
Snapdragon 215はSnapdragon 200シリーズで初となる64bit対応のArm製CPUコアである「Cortex-A53」を4機搭載しており、CPU性能は全世代と比べて50%向上したとされています。
また、GPUも「Adreno 308」となりゲーム性能も前世代と比べて28%向上
Snapdragon 215の主なスペック
- 型番:QM215
- 製造プロセス:28mn
- CPUコア:Cortex-A53
- 物理コア数:4
- 最大動作クロック:1.3GHz
- GPUコア:Adreno 308
- ISP:12bit ISP×2(詳細未公開)
- カメラ:1300万画素(シングル)、800万画素(ディアル)
- ディスプレイ:1560×720px
- DSP:Hexagon(詳細未公開)
- APIサポート:OpenGL ES 3.2、DirectX、OpenCL
- メモリコントローラ:LPDDR3 672MHz、最大容量3GB
- 統合型モデム:Snapdragon X5 LTE
- 通信仕様:LTE Cat 4、下り最大150Mbps
処理性能が向上したことも大きな特徴ですが、19:9のアスペクト比に対応したこともポイントだと思います。
Snapdragon 212では16:9のアスペクト比に制限されていたため、最近のトレンドである縦長ディスプレイを搭載することが難しかったのです。
しかし、Snapdragon 215の登場により、ベゼルを薄くした縦長ディスプレイのスマートフォンも登場しそうです。
また、DSDVやNFCにも対応し使い勝手も向上しており、Snapdragon 215を搭載した1万円前後のSIMフリー端末の登場が待ち遠しいです。
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