国内メーカーの中でAQUOS senseシリーズを中心にSIMフリースマホ市場に注力しているSHARPが同社のSIMフリー向けAQUOSスマートフォン用の補償パックプランを12月22日に発表し、同日からサービスを開始しました。
docomoなどの主要事業者はもちろんですが、BIGLOBEモバイルやmineoなどの格安SIM事業者でも契約ユーザーへの補償サービスとして、購入した端末の補償サービスをオプション提供することが多くなっています。
ただし、契約ユーザー向けのサービスであるため、補償が適用できるのは回線とオプションパックの契約を行っている間だけとなり、他社への乗り換えを行うと回線契約だけでなく、補償オプションも契約解除となり、以降は補償サービスを受けることができないデメリットがありました。
SHARPが今回発表した「モバイル補償パック for SIMフリー」は、回線契約と関係なく、SIMフリーAQUOSスマートフォンを購入した際にSHARPに申し込むものになります。
そのため、SIM事業者の乗り換えを行っても補償サービスを継続できるメリットを持つサービスとなっています。
対象は「SIMフリー」端末であることと、SHARPの「AQUOSスマートフォン」であることの2点となります。
そのため、SONYやSamsungなどのSHARP以外のスマートフォンは対象外となります。
またSHARP製であってもdocomoなど主要事業者が販売するAQUOSスマートフォンは、「SIMフリーではない」ため対象外となります。
また、各事業者が提供している補償オプションサービスと同じように端末を購入する際に申し込むことを想定しているサービスであり、「端末購入後1か月」を超過した場合は、申し込むことができない点も注意が必要です。
既にSIMフリーのAQUOSスマートフォンを利用中の方には、現時点ではメリットがなく、次回AQUOSスマートフォンの買い替え時から有効に活用できるサービスとなります。
補償パックサービスの価格設定ですが、SIMフリーで提供しているAQUOSスマートフォンのグレードによってエントリー層向け・ミドルレンジ向け・ハイエンド向けの3段階に分かれています。
グレード | 補償パック名 | 対象モデル | 月額料金 | 補償時負担金 |
エントリー層 | モバイル補償パックS | AQUOS sense3 AQUOS sense4 | 385円 | 5,500円 |
ミドルレンジ | モバイル補償パックM | AQUOS sense3 plus AQUOS sense4 plus | 495円 | 7,700円 |
ハイエンド | モバイル補償パックL | AQUOS zero2 | 660円 | 9,900円 |
補償内容は「故障」「水没」「盗難」「紛失」といったトラブル時の補償を最短で交換機を「即日発送」してくれるものとなります。
また、「自然故障の場合」は負担金なしで補償を受けることができるサービスとなっています。
対象モデルの表に記載されていないQUOSスマートフォン、例えば「AQUOS sense2」や「AQUOS zero」などは対象外となるため、これから購入するなら何でもOKではない点は気を付ける必要があります。
先にも述べましたが、対象モデルに入っていても、docomoなどのSIMロックされたモデルは対象外となります。
さらに注意が必要なのは、楽天モバイルでも販売している「AQUOS sense4 plus」です。
楽天モバイルで販売しているスマートフォンはSIMロックがかかっていないため、「SIMフリー」となります。
しかし、「楽天モバイル専用」としてSHARPから楽天モバイルに提供しているモデルであることから、SIMフリー用に販売しているモデルとは型番が異なるため、対象外となります。
SIMフリー向けのAQUOSスマートフォンもラインアップの拡充とともに低価格帯の「AQUOS sense3」や「AQUOS sense4」だけでなく、ミドルレンジの「AQUOS sense4 plus」、ゲーミングスマホとしても力を発揮するハイエンドモデルの「AQUOS zero2」など価格帯が高めのモデルも販売されているため、もしもの時の補償をメーカーが提供してくれるのは歓迎できることと言えるでしょう。
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