Qualcommが開発する次期ハイエンドSoC「Snapdragon 875」の量産をSamsungが独占的に引き受けるようです。
Business Koreaが報じたところによると、QualcommはSnapdragon 875の生産をSamsungのチップ部門、”Samsung Semiconductor Company”に約1兆ウォン(約897億円)で注文したことが明らかになりました。
これまで、QualcommのハイエンドSoCは台湾半導体メーカーのTSMCが引き受けていましたが、今回Samsungが提示した金額はTSMCよりも安価だったとのこと。
そして、Qualcommからの独占受注を勝ち取ったようです。
TSMCは、Appleの独自SoC 「Aシリーズ」を独占供給しており、これまで半導体受託生産業界として一強の状態が長く続いていました。
しかし、この勢力図が変わる可能性があります。
Android向けハイエンドSoCとしてほぼ一択で多くのメーカーのフラグシップ機に搭載されるであろう「Snapdragon 875」の独占供給が決定したSamsung。
同社がTSMCとの業界シェアを縮めることが大いに期待できるでしょう。
また、QualcommがTSMCではなくSamsungを選択したのは価格だけでなく確かな技術力があったからでしょう。
TSMCが生産した現状のハイエンドSoC「Snapdragon 865」は価格が高くスマートフォン本体が高価格になりやすい点に加え、発熱の問題などを抱えていました。
製造業者が変わるので、もしかしたらSnapdragon 875では改善されるかもしれません。
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