「8月11日」に大々的に発表されたSamsungのフラグシップフォルダブルスマートフォン「Galazy Z Fold 3」が海外では発売開始を迎えつつある状況となっています。
日本国内ではSamsungの国内ホームページには商品紹介が掲載されているものの、どの事業者からいつ発売されるかという情報は今のところ発表されていません。
9月中にも発表されるのではないか？と期待を持ちつつ待っている方が多いと思いますが、そんな「Galazy Z Fold 3」について特に「Galaxy Note」ユーザーにとっては注意が必要な情報を米メディアPhoneArenaが報じています。
2021年は「Galaxy Note」ユーザーにとっては非常に残念なことに世界的な半導体の供給不足などの事情もあり、「Galaxy Note」の新モデルの発売が見送られることになりました。
その分、「Sペン」に対応した「Galazy Z Fold 3」には期待を持って登場を待っている「Galaxy Note」ユーザーも多いことでしょう。
しかし、 「Galaxy Note」や「Galaxy Tab」の従来モデルで使用している「Sペン」は残念ながら「Galaxy Z Fold 3」に対しては互換性がなく、利用することができないようです。
「Galaxy Note」の「Sペン」をわざわざ日常使いとして使用する前提で考えている方は多くないでしょうが、手元に「Galaxy Z Fold 3」 のSペンがない場合の非常用や職場などに置いておいて据え置きのSペンとして使うというプランを考えていた方には非常に残念なニュースとなります。
また、「Galaxy Note」の「Sペン」より大型の「Galaxy Tab」のSペンや、文具メーカーのLAMYが販売しているようなデスクに据え置きで使用する前提となっているような別売りのSペンを持っている方にとってはもっと悲しい事実となることでしょう。
従来モデルの「Sペン」が使用不可となる理由ですが、説明されれば「なるほど」と感じる理由です。
また、8月11日の「Galaxy Unpacked」でフォルダブルスマートフォンに「Sペン」を対応させるための技術的なハードルを越えるにあたって「Sペン」本体にも工夫を施したという話からも明らかとも言えます。
その理由は、フォルダブル構造を持つ通常のスマートフォンよりも「柔らかい」ディスプレイであるフォルダブルスマートフォンのディスプレイに対して従来の「硬い」Sペンでは、ディスプレイが耐えることができず、損傷してしまう可能性があるためというものです。
「Galaxy Z Fold 3」では、ディスプレイの強化も行っているのでしょうが、対応する「Sペン」にはペン先の硬さを見直したり、筆圧がかかる際にペン先が少し沈み込むことでディスプレイへの圧力が軽減されるようにペン本体にしっかり工夫を施しています。
こういった工夫を施していない従来の「Sペン」ではディスプレイに傷をつけるリスクが高いと判断したのでしょう。
日本国内でも原宿にある「Galaxy Harajuku」には海外モデルの「Galaxy Z Fold 3」が展示されており、Engadget日本版の記者が展示用のSペンはなかったものの、手持ちのSペンを近づけるとディスプレイにエラー検知メッセージが表示され、利用できないことを実機レポートの中で確認しているため、この従来モデルのSペンを利用することができないという情報は確定的なものと言えるしょう。
前モデル「Galaxy Z Fold 2」の発売当初よりは価格が抑えられており、日本国内での販売価格も同様の傾向となることが期待されている「Galaxy Z Fold 3」ですが、高価であることは変わりにはなく、その価格に専用の「外付けSペン」を購入する必要があるという事実は、Sペンの利用を前提としている「Galaxy Note」ユーザーにとっては悲しい事実と言えるでしょう。
