8月11日のSamsungの新製品発表イベント「Galaxy Unpacked 2021」にてグローバル市場向けにお披露目され、9月8日には日本での発売決定も発表されたSamsungの次期フォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Fold 3」と「Galaxy Z Flip 3」が「10月6日(水)」に遂に発売開始されました。
au独占販売で、日本国内では重要視される防水防塵に非対応でおサイフケータイにも対応しなかった先代までのモデルと異なり、今モデルでは高いレベルの防水対応を実現し、おサイフケータイにも対応、そしてdocomoとauから発売されることで多くのユーザーに満足して利用してもらえるモデルに進化しています。
いよいよフォルダブルスマートフォンが「メインストリーム」になれるかどうかの試金石ということができるでしょう。
初めて「Sペン」に対応した「Galaxy Z Fold 3」については「Galaxy Note」の新モデルがスキップされたこともあり、フォルダブル新製品ということ以外にも心待ちにしていたユーザーも少なくなかったことでしょう。
ついにやってきた「10月6日」、docomoショップやauショップ、家電量販店に走ったのでしょうか、まだ明けきれないコロナ禍の中ということもあり、docomo・auのオンラインショップでポチッたのでしょうか。
発売日だけでもいろいろなドラマがあったかもしれませんね。
筆者自身は、さんざん悩んだ挙句、オンラインショップではポチれず、ヨドバシカメラに見に行ってみたものの結局購入に踏み切れなかったチキンではありますが・・・。
国内での発売発表とあわせて価格も明らかになっていたので、認識はしていたのですが、量販店に行って、展示モデルの実機を前にしてもやはり「20万円」を大きく超える価格の圧力はすごいものがありますね。
魅力あふれる機種ではありますが、この「高すぎる価格」が売れ行きに影響を及ぼす予感もしてしまいます。
両モデルのスペックについては発表時の記事に譲るとして、購入を検討中の方に改めて価格についての情報を紹介しておきます。
まずは、「Galaxy Z Fold 3」の価格から確認しましょう。
事業者 | 総額 | 分割額 | 最終回支払額 | 2年後に端末を返却 した場合の実質価格 |
docomo | 237,600円 | 6,198円×23回 | 95,040円 | 142,560円 |
au | 237,565円 | 6,875円×23回 | 79,440円 | 158,125円 |
非常に高価なモデルであることもあり、docomo・auともに2年後に買い替えとあわせて端末を返却した場合は、実質価格が割り引かれることをアピールしますが、それでも15万円近い金額が必要となり、しかも端末が手元に残らないという非常に悩ましい状況となります。
機種変更のサイクルが早い方であれば、これだけの高性能モデルを目一杯利用して、買い替え時に残債が免除されると前向きにとらえることもできますが、ここまで高性能になった機種だけに2年以上使いたい場合は、実質価格は総額に近づいていくことになります。
あえてどちらで購入するのがお得かを見ると、月々の支払額、端末返却時の免除される金額ともにdocomoの方がお得になっています。
この辺りも購入時の参考にしてみるといいでしょう。
ちなみに、展示モデルの実機を少し触った感想としては、やはり画面を開いた際の大きな画面はかなり迫力がありました。
ペン入力もスムーズに行え、正直なところ、紙の手帳はもはや不要と言えるほどのインパクトの強さも感じました。
ただ、真ん中の折り目はやっぱり気になる方には気になってしまうでしょう。
それから端末を閉じた際の外側の画面がやはり細すぎるのも気になりました。
Galaxy Noteの初代モデルが発売された頃、「ファブレット」というキーワードが登場したころと比べてスマートフォンの大画面化は進みましたが、その一方で縦長化もかなり進んでいます。
「Galaxy Z Fold 3」の外側の画面はその縦長の特徴がさらに強調された印象を感じてしまい、開いたときの横画面の広がりという意味でももう少し横サイズを大きくしてもいいのでは?と感じてしまいます。
あとは展示モデル固有の問題かもしれませんが、折り畳み部を開く際、少し固いのも気になりました。
閉じる分には全く気になりませんが、大画面で使おうと思って開こうとすると、引っかかってしまい慣れが必要な印象を受けました。もう1つのフォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Flip 3」ぐらいの固さでちょうどいいように感じました。
次にもう1つのフォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Flip 3」ですが、こちらは「Galaxy Z Fold 3」と比べると価格のインパクトは少なくなりますが、それでもやはり十分に高級機と言える価格設定になっています。
事業者 | 総額 | 分割額 | 最終回支払額 | 2年後に端末を返却 した場合の実質価格 |
docomo | 148,896円 | 3,833円×23回 | 60,720円 | 88,176円 |
au | 148,925円 | 4,315円×23回 | 49,680円 | 99,245円 |
「Galaxy Z Fold 3」の価格を見た後に「Galaxy Z Flip 3」の価格を見てしまうと感覚がマヒしてしまい、ある種安く見えてしまうから不思議です。
こちらも月々の分割額、端末返却時の免除額を見ると、docomoの方がお得になっています。
「Galaxy Z Flip 3」も展示モデルの実機を少しだけ触れることができましたが、Sペンのような便利アイテムはありませんが、折りたたむことでコンパクトになるため、端末を開いた際の画面サイズの大きさは想像以上に大きく感じました。
ただ、その一方で大画面を維持するためには仕方ない部分でもありますが、横サイズが少し大きめになっているため、折りたたんだ際も横サイズが存在感を主張し、思った以上に大きく感じる可能性もあるなという印象です。
どちらの機種も非常に魅力的な機種ですし、今なら端末購入キャンペーンによるプレゼント特典もつくため、購入予定の方は早めに決めた方がいいでしょう。
ただ、何度も繰り返しますが、非常に高価なモデルになっているため、可能であればdocomoショップ・auショップや家電量販店などで実機を一度触ってから決めた方が納得感は得られるでしょう。
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