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サムスン、一部地域で「Galaxy Z Fold3 5G」の端末名から「Z」を削除。ロシア連想を防止か


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Samsung(サムスン)は、一部地域にて同社折りたたみスマートフォンの「Galaxy Z Fold3 5G」と「Galaxy Z Flip3 5G」の端末名から「Z」を削除したことが明らかになりました。

サムスンは、折りたたみスマートフォン初号機を「Galaxy Fold」として発売しましたが、縦型の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip」が発売されて以降、折りたたみスマートフォンをGalaxy Zシリーズとしてブランディングを行なっています。

3世代目となる「Galaxy Z Fold3 5G」も2世代目同様に「Z」の文字を冠して発売されましたが、一部地域にて「Z」が削除され「Galaxy Fold3 5G」に変更されていることが明らかになりました。
また、「Galaxy Z Flip3 5G」も同様に「Z」を削除した「Galaxy Flip3 5G」に変更されています。

現時点(3月30日未明)で端末名から「Z」の削除が確認されているのは、ラトビア、リトアニア、エストニアのバルト三国の国々です。

端末名の変更理由について、同社から公式のアナウンスはありませんが、昨今の情勢を鑑みると、サムスンがロシアのウクライナ侵攻を支持しているとの誤解を避けるためと推測できます。

「Z」は、ロシア軍がウクライナに侵攻した際に、戦車や装甲車に描かれており、軍隊符号の一つであるとされています。その一方で、ロシア軍のウクライナへの侵攻を“支持”するシンボルとして「Z」が用いられることもあります。

端末名から「Z」が削除されたラトビア、リトアニア、エストニアは旧ソ連地域であり、比較的反露感情の高い地域として挙げられることが多いため、サムスンは端末名から「Z」を削除したと見られています。

一方、商品ページのURLには「Z」が含まれていることに加え、サイト内のスペック説明文に「Z」が付いたままの表記も確認できるため、急遽この決定が行われたものと思われます。

スイス保険大手のチューリッヒは、企業ロゴ「Z」の使用を取りやめる方針としており、日本法人もそれに従うかたちとしています。
現時点では、サムスン日本および各キャリアの製品ページは「Galaxy Z Fold3 5G」や「Galaxy Z Flip3 5G」のままですが、端末名の変更はグローバルで行われるのでしょうか。

言うまでもなく、Galaxy Zシリーズの「Z」はロシア軍とは何ら関係はなく、「ダイナミックで若々しい感触を提供しながら、折りたたみのアイデアを直感的に伝える」という意味で用いられています。

サムスンにはGalaxy Zシリーズの端末名を引き続き使用して欲しいと思う次第です。

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