iPhone 12の発表、発売に際して、5G対応の遅さや同梱物の廃止を煽ったSamsungですが、またもやAppleをネタにマーケティング活動を行っています。
ただ、今回はウィットに富んだ面白い表現となっています。
一見、意図が分かりにくいですがAppleが過去に公開したCMと結びつけると意図を読み取ることができます。
CMのナレーションは当時CEOであったスティーブ・ジョブズ氏本人が行い、彼の考えともとれる思いがCM内で綴られています。
「クレージーな人たちがいる。反逆者、厄介者と呼ばれる人たち
四角い穴に丸い杭を打ち込むように物事をまるで違う目で見る人たち
彼らは規則を嫌う。彼らは現状を肯定しない。
彼らの言葉に心を打たれる人がいる。
反対する人も称賛する人も貶す人もいる。
しかし、彼らを無視することは誰もできない
なぜなら、彼らは物事を変えたからだ。彼らは人類を前進させた。
彼らはクレージーと言われるが私は天才だと思う。
自分が世界を変えられると本気で信じている人たちこそが本当に世界を変えているのだから。」
2007年にiPhoneの登場で世界を変えたAppleと言われていますが、その10年前である1997年に世界を変えるとアピールしたCMこそが「Think Different.」なのです。
話を戻しますが、SamsungがCMを公開した日は全世界でiPhone 12が発売された10月23日であり、AppleのCMを意識しての公開でしょう。
当然、Samsungが掲げた「Think Bigger.」の2語だけでは全ての意図は汲み取ることはできませんが、折りたたみスマートフォン分野でリードする同社が「Galaxy Z Fold 2」を通じてAppleよりも技術が進んでいること、Samsungが次に世界を変えることを表しているのではないでしょうか。
果たして10年後の2030年に世界を変えるスマートフォンメーカーはどこになるのでしょうか。
