韓国国内で販売されているSamsungのGalaxy Note シリーズは、
他の国向けに搭載されているQualcomm製SoCとは違い、同社が開発するSoC「Exynos」シリーズが搭載されています。
もちろん、両方ともに性能が釣り合っていれば良いのですが、残念なことにQualcomm製のSoCの方がより性能が高いのが現状です。
一部のユーザーはSamsungを相手に、GalaxyフラグシップモデルからExynos搭載モデルの販売を中止するよう署名活動を行い、延べ4万人以上が賛同しています。
Samsungも少しは危機感を感じたのでしょうか。
8月1日、ベンチマークサイト「GeekBench」にて韓国版のGalaxy Note 20 Ultra(品番:SM-N986B)が公開されましたが、その数時間後に同じ韓国版ではあるものの、品番SM-N986Nを名乗るGalaxy Note 20 Ultraが登場しました。
どちらの端末も韓国版ですが、一つがExynosでもう一つSnapdragonを搭載しています。
上がExynos 990版のGalaxy Note 20 Ultra、
下がSnapdragon 865+版のGalaxy Note 20 Ultraのスコアとなっています。
写真を見てみると、シングルコア性能ではそこまで大差がないものの、マルチコア性能では圧倒的な差があることがわかります。
普通の人であれば、どちらも同じ価格なら性能がより良い方を選びたくなるでしょう。
実は同社が展開する韓国版「Galaxy S20」シリーズには、それまで搭載されていた同社製のExynos SoCに加えて、Qualcomm製のSnapdragon SoCを搭載したモデルも販売されていました。
そのようなこともあり、韓国版のGalaxy Note 20 UltraにもQualcomm製のSnapdragon SoCが搭載される可能性は大いに高いと言えるでしょう。
SoCはスマホの性能を左右する非常に重要な部品の一つです。
個人的には、ほぼ同じ価格なのに、地域ごとで性能が違うSoCを搭載したスマートフォンが販売されていることに違和感を覚えます。
もちろん、SamsungがもつSoC設計技術はとても優れていますが、フラグシップ向けのSoCの技術力には超えられない壁があります。
フラグシップモデルの名前にふさわしい、適切なSoCを採用してほしいと願うばかりです。
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