realmeは8月3日、中国にて新たな充電テクノロジーとしてAndroidとしては初となるマグネット式ワイヤレス充電「MagDart」の発表および、対応機種としての「Realme Flash」を含むMagDart関連製品を多数発表しました。
realmeのマグネット式ワイヤレス充電「MagDart」に採用されているマグネットは、ボロンとコバルトを材料とした磁石を採用。薄さ0.3mmで磁力は5N、また磁力の劣化は2年後においても0.01%以下とのことです。
realme Flash
MagDart充電を行うのは、スマートフォン側も対応する必要があるため、realmeはMagDart対応機種として「realme Flash」を発表。同端末はハイエンドSoC「Snapdragon 888」を搭載に加え、4,500mAhのバッテリー容量で後述する50W MagDart Chargerに対応します。ただし、同社は「realme Flash」の商用化については言及しておらず、あくまでMagDartのためのコンセプト機となっています。
今後の同社フラグシップ機にてMagDart充電に対応するスマートフォンが発表されることでしょう。
50W MagDart Charger
今回、発表されたMagDart充電器は50Wと15Wの2種類このうちの1つが、マグネット式ワイヤレス充電として世界最速の充電速度となる「50W MagDart Charger」です。
上記は、「realme Flash」に「50W MagDart Charger」を付けた際に写真
ゲームプレイ時にケーブルが邪魔にならないように、充電器を回転させて装着させることが可能。また、ハイパフォーマンス時の発熱に加え、磁気充電での発熱を抑えるために「50W MagDart Charger」は冷却ファンを搭載します。
そして、4,500mAhのバッテリー容量を搭載する「realme Flash」での計測では、5分で20%、54分で100%まで充電できる充電速度となっています。
同社、有線の急速充電技術「50W SuperDart」と比較して、20%までの速度は同じ5分、フル充電まではやや遅くなるもののほぼ同水準で充電することができるとしています。
一般的に充電速度が遅いとされるワイヤレス充電、しかもマフネット式ワイヤレス充電にて有線と同じスピードを実現するのは驚愕です。
15W MagDart Charger
そして、2種類目は「15W MagDart Charger」こちらは、冷却ファンを搭載しないモデルで世界最薄となるマグネット式ワイヤレス充電器
「15W MagDart Charger」の厚さは僅か3.9mm
Appleの「MagSafe」充電器は5.3mmであり、26.4%もの薄型となっています。
充電速度は、 Appleの「MagSafe」と同様の15Wにも関わらず、4,500mAhのバッテリーを90分でフル充電することが可能です。(※MagSafeは2,775mAhを240分でフル充電)
MagDart Power Bank
続いて、MagDart対応のモバイルバッテリー「MagDart Power Bank」Appleが7月に発売した「MagSafeバッテリーパック」と同様のコンセプトになりますが、Appleのは最大5Wのワイヤレス充電であるのに対し、「MagDart Power Bank」は最大15Wのワイヤレス充電が可能です。
デザインは、表面がビーガンレザーで覆われており、側面にアルミフレームが採用されています。重さは139g
MagDart Power Bank Base
先述したモバイルバッテリー「MagDart Power Bank」がワイヤレス充電スタンドになる「MagDart Power Bank Base」も発表このスタンドに「MagDart Power Bank」を置くとモバイルバッテリーが充電される他、スマートフォンをワイヤレス充電できる2通りの使い方ができます。
在宅中は「MagDart Power Bank」を「MagDart Power Bank Base」に装着してワイヤレス充電スタンドに、そして外出時にはそのまま「MagDart Power Bank」を付けたままのスマートフォンを取り外せばモバイルバッテリーになります。
MagDart Beauty Light
そして少し変わり種としてカメラ撮影時にライトとして機能する「MagDart Beauty Light」同製品は、磁気ワイヤレス充電機能はありませんが、磁気ワイヤレス充電をサポートするスマートフォンにマグネットで装着ができます。
また、同製品はスマートフォンの逆ワイヤレス充電を使用して「MagDart Beauty Light」に電力を供給することで、60個のLEDライトを光らせることができます。
明るさや色温度を調整することができ、より明るく綺麗な撮影ができるようになるとしています。
LEDライト部分はフリップ式になっており、リアカメラだけでなくインカメラでの自撮りにも対応します。
MagDart Wallet
こちらもAppleのMagSafe対応レザーウォレットを彷彿とさせる、realmeの「MagDart Wallet」ワイヤレス充電機能はありませんが、3枚のカードを収納することができます。
ビーガンレザーが使用されており、アルミニウムのスタンドが内蔵
スタンドを立てることでスマートフォンを立てかけることができます。
MagDart Case
そして、最後に同社フラグシップ機「realme GT」用のケース「Dart Case」が発表されました。「realme GT」はマグネット式ワイヤレス充電には非対応ですが、同ケースを装着させることで実質的にMagDartに対応させることが可能となります。
カラーはブラックでカーボン素材が採用されています。
一挙に多くの製品が発表されたMagDart対応製品
realmeはマグネット式ワイヤレス充電MagDartのエコシステムを「MagDart Fusion Plan」と名付け、今後は対応するスマートフォンの展開および、追加のMagDart関連製品を拡充していくとのこと。
また、今回発表された製品を全て製品名と機能のみであり、発売日と価格は明らかにされていません。
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