International Data Corporation(IDC)は、2020年第3四半期に出荷されたスマートフォンのレポートを公開しました。
2020年第3四半期は、世界で約3億5,360万台のスマートフォンが出荷されました。
前年同期比と比較し-1.3%の出荷減ですが、COVID-19の影響を鑑みるとスマートフォン市場は回復傾向のようです。
メーカー別で見ると、Samsungが8,040万台を出荷、市場シェアの22.7%を獲得し、2020年第3四半期において1位のスマートフォンメーカーとなりました。
2020年第2四半期で1位だったHUAWEIは、5,190万台の出荷で市場シェア14.7%を獲得したものの2位に順位を落としています。
また、HUAWEIは前年同期比で出荷台数が-22%と大幅に減少しています。
そして、興味深いことに、前年同期比42%の出荷増を記録したXiaomiが4,650万台を出荷し、市場シェア13.1%を獲得。
2位のHUAWEIとの差は僅か540万台に迫る勢いです。
一方、Appleは前年同期比-10.6%の4,160万台のお出荷台数で市場シェアは11.8%。
XiaomiとAppleの差も僅か490万台と僅差ですが、Xiaomiが四半期ベースの出荷台数でAppleを抜くのは史上初めてです。
(XiaomiがTOP3に入るのは、2014年第3四半期以来の6年ぶり。)
調査会社アナリストによると、Xiaomiはインドなど新興国や中国国内からの人気が特に高まっており、ローエンドでは「Redmi 9」、ミドルレンジでは「Redmi K30 Ultra」、ハイエンドでは「Mi 10 Ultra」が他メーカーの同価格帯の端末と比較してコストパフォーマンスが優れており、消費者からの注目を集めている。と分析しています。
これまで四半期ベースの出荷台数の上位3社と言えば、「Samsung、HUAWEI、Apple」がお馴染みに顔ぶれでした。
しかし、2020年第2四半期はHUAWEIが史上初めてSamsungを抜き、1位に。
2020年第3四半期はXiaomiが史上初めてAppleを抜き、3位に。
確実にマーケットに変化が生じています。
source(1)