9月25日、市場調査会社 Counterpoint Researchは、各市場におけるスマートフォンの平均販売価格(ASP)に関するレポートを公開しました。
2020年第2四半期におけるスマートフォンの平均販売価格は世界全体で前年比10%上昇しています。
レポートでは、アジア太平洋、中国、ヨーロッパ、中東・アフリカ、北アメリカ、ラテンアメリカの地域ごとにセグメントが分けられ2020年第2四半期のスマートフォンの平均販売価格が明らかにされています。
数字は以下の通り。
平均販売価格 | 前年比 | |
アジア太平洋 | $243 | 11%増 |
中国 | $310 | 13%増 |
ヨーロッパ | $291 | 1%増 |
中東・アフリカ | $164 | 3%増 |
北アメリカ | $471 | 7%増 |
ラテンアメリカ | $166 | 5%減 |
価格の上昇要因として、ハイエンド市場で最大のプレイヤーであるAppleの好調さが影響しています。
COVID-19の影響でほとんどのメーカーで出荷台数が減る中、Appleは、iPhone SE(第2世代)の発売で前年比3%増の出荷台数を記録しました。
また、出荷台数は減ったものの、COVID-19でステイホーム、テレワーク、オンライン授業などの影響によりスマートフォンへの依存度が高まり、一部の消費者がユーザーエクスペリエンス向上のためにスマートフォンスペックのアップグレードを促進したと分析されています。
さらに、5G対応によりスマートフォンの高価格化も一因となっています。
2020年第2四半期、5Gスマートフォンの出荷台数はスマートフォン市場の10%ですが、売上は20%を占めています。
ちなみに、世界スマートフォン市場の売上シェアでHUAWEIがSamsungを上回ったのは史上初めてです。
HUAWEIは売上シェアではAppleに次いで世界2位ですが、出荷台数では世界1位となっています。
source(1)