OPPOは、INNO Day 2020にて巻き取りディスプレイを搭載し、6.7インチから7.4インチに変更可能なコンセプトモデル「OPPO X 2021」を発表しました。
しかし、現時点では単なるコンセプトモデルに過ぎず、実際に発売する計画はないようです。
OPPOは米メディア AndroidAuthority の取材に対し、「短期的には商品化の計画はありませんが、将来の製品フォームファクタの変革と進化のガイドとして役立ちます。製品化には市場調査とビジネスとしての正当性が必要であり、時間がかかる場合があります。」と回答。
つまり、OPPO X 2021を発売する計画は今のとことは無いと完全に否定したのです。
OPPO X 2021のディスプレイは、中国メーカーのBOEが製造するフレキシブルOLEDパネルを採用しています。(BOE副社長がWeiboにて公言)
しかし、同ディスプレイにはプラスチック製。
OPPOは、Android Authority に対し、より耐久力の優れたカバーガラス(強化ガラス)を使用してディスプレイが損傷するのを防ぎたいと語ったとのことです。
つまり、フレキシブルOLEDパネルの素材の観点から耐久性に懸念があり、これに代わる強化ガラスを使用したパネルが無い限り製品化はできないと考えていると読み取れます。
Samsungが発売する折りたたみスマートフォン Galaxy Z Flipは、超薄型ガラス(Ultra Thin Glass:UTG)が使用されています。
ただし、超薄型ガラスと言っても多方面からの分解検証により、”ガラス”というほどの強度はなく”プラスチック”と変わらない強度だと指摘されています。
要するに、OPPOはBOEのプラスチック製パネルでもなく、Samsungの超薄型ガラス製パネルでもなく、一般のスマートフォンに搭載されるようなガラスかつ、曲がるディスプレイを求めているとのこと。
折りたたみスマートフォンで業界をリードするSamsungですら、未だ開発できていないパネルのため、前述のようにOPPO X 2020が製品化するのは短期的には非常に難しいでしょう。
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