OPPOは昨年11月、巻き取りディスプレイを搭載し画面サイズを6.7インチから7.4インチへ変更可能なコンセプト機「OPPO X 2021」を発表しました。
当初は、「単なるコンセプトモデルに過ぎず、実際に製品化する計画はない。」と語られていましたが、もしかしたら想像よりも早く製品化されるかもしれません。
「OPPO X 2021」が発表されたのは、新製品の発表会ではなく自社の最新技術を披露するために同社が毎年開催している「OPPO INNO Day」というイベントです。
OPPO X 2021の発表に際しても、搭載されるSoCなど具体的なスペックは明言しないままディスプレイを内部に巻き取ることで画面の大きさを拡大・縮小することが可能なローラブルディスプレイ技術の発表にのみ留まっており、実機が店舗などで展示されることはありませんでした。
しかし、発表から数ヶ月後になってOPPOは「OPPO X 2021」のプロトタイプをYouTuberなどに配布し始めた模様です。
ここ数日を通して、OPPO X 2021の実機レビュー記事やハンズオン動画が複数インターネット上に投稿されており、同社より提供を受けた端末としています。
フランスのYouTubeチャンネルのBrandon LeProktorの動画から発表会では明らかにされていなかった情報が明らかになっています。
OPPO X 2021は筐体右側面に配置されているキーを押すことで自動で画面が拡大・縮小する機構。また、ブラウザ内のテキストなども画面サイズに応じて自動で調整されることが確認されています。
同チャンネルによると巻き取り式ディスプレイによる画面の違和感も無く、巻き取り機構の動作も非常に滑らかとしています。
端末の化粧箱はOPPO X 2021専用のもので、端末名もしっかり印字されています。筐体が化粧箱に刺さるかたちでパッケージされており、化粧箱は大きく存在感のあるものとなっています。
背面にはトリプルカメラが搭載されており、カメラユニットに「ToF」と記されていることからToFセンサーを搭載される模様。
また、巻き取り機構の性質上、背面に段差が生じるためかカメラユニットの突起はなくフラットになっています。
一方、提供されたOPPO X 2021はインカメラや音量ボタンが非搭載だったとのこと。
あくまでもプロトタイプであり、まだ市場に投入する準備が整っていないことが伺えます。
しかし、昨年11月にコンセプト機を発表してから、僅か3ヶ月後にプロトタイプの提供に踏み切ったOPPO。
当初は、「ディスプレイの耐久性の懸念から短期的に製品化する予定はない」としていましたが、もしかしたら想定以上に開発が進んでいるのかもしれません。
今のところ、OPPO X 2021はコンセプト機としていますが、2022年前半に同技術を搭載するスマートフォンの製品化を計画していると伝えられています。
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