SHARP(シャープ)は、中国本社 OPPO( Guangdong OPPO Mobile Telecommunications Corp., Ltd )および日本法人オッポジャパン株式会社に対し、 特許侵害に基づく損害賠償請求訴訟の提起を行いました 。
シャープは、 複数のLTE関連特許を侵害していると判断し、2020年3月6日、OPPOをドイツのミュンヘン第一地方裁判所およびマンハイム地方裁判所に、また、3月6日および9日、オッポジャパン株式会社を東京地方裁判所に、 特許侵害に基づく損害賠償請求訴訟の提起を行いました 。
これは、1月末に報じられた販売差し止め請求に続く訴訟となります。
日本では、OPPO側の動きは報じられていませんが、実は2月にOPPOはSHARPに対して2件の訴訟を行っています。
中国法人 OPPOは、1月のSHARPの訴訟の後、FRAND宣言に基づく標準必須特許(SEP)のライセンスの交渉において「公正・合理的・非差別」の義務に違反したとして、SHARPを深圳市中级人民法院に提訴しています。
また、これと同時にOPPOの持つフラッシュ充電技術に関連する特許を侵害したとしてSHARPを東京地方裁判所に提訴しました。
中国法人 OPPOの声明は以下の通り。
OPPOは、世界をリードするテクノロジーブランドの1つとして、自社および第三者の知的財産権を尊重し、保護しています。同社は不適切な手段としての訴訟などの不合理な交渉に反対し、法的手段を通して自らの利益を保護する権利を行使します。
OPPOは常に知的財産権の蓄積に重点を置いており、2020年2月29日の時点で43,000以上のグローバルな特許出願と16,000以上のグローバルな認可を申請しています。そのうち、発明特許出願件数は38,000を超えています。
同社は、常に研究開発への高い投資を続け、グローバルな知的財産権を守り、イノベーションの成果と国際競争力の保護に尽力します。
まさに法の下で真正面から対立することになった両社
お互いに複数の提訴および国家をまたがるため、裁判は複雑化しそうです。
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