ユーザー登録(無料)
ログイン

ニュース

OnePlus 9、多くの人気アプリでパフォーマンス制限を行っていたことが判明!Geekbenchからも削除


投稿日:


OnePlusの最新フラグシップ機「OnePlus 9」および「OnePlus 9 Pro」で一部アプリのパフォーマンスが制限されていることが明らかになりました。
また、これを受け、ベンチマークアプリ「Geekbench」は同プラットフォームからOnePlus 9シリーズを削除すると発表しています。

「Galaxy S21 Ultra」と「OnePlus 9 Pro」は、2台とも最新ハイエンドSoC Snapdragon 888を搭載するのですが、ブラウザベンチマークソフトのSpeedometer 2.0をChromeで実行したところ、大きな差があることが発見されました。

今回パフォーマンス制限を報じた米メディアAnandTechは、これを見てOnePlusは何らかのパフォーマンス制限を行っているのではないかと推測し、独自に調査を開始しました。

AnandTechがOnePlus 9 ProにてSpeedometer 2.0をChromeで実行したところ、スコアは「61.5」
次に、ベンチマーク時のCPU動作を監視すると、最も強力なCortex-X1を使用せず、Cortex-A78のみ使用していることが判明。またクロック数も2Ghzで動作していたとのこと。

再びベンチマークを実行すると、今度はCortex-A78すらも使用せず、Cortex-A55のみの動作となりスコアは「16.8」まで低下しています。

Snapdragon 888搭載スマホにてSpeedometer 2.0をChromeで実行すると、およそ110が平均的なスコアとなるため、OnePlus 9 Proのパフォーマンスが非常に低いことが分かります。

Snapdragon 888のCPUはKryo 680が採用されており、Cortex-X1 ×1、Cortex-A78 ×3、Cortex-A55 ×4の合計8コアで構成されています。クロック数はCortex-X1のみ最大2.84GHzで、それ以外は最大2.4GHzです。
通常ならば、複数のコアを動作させパフォーマンスを向上させますが、OnePlus 9 Proでは特定のCPUコアのみが動作するように制限されていた模様です。


Chrome以外にもその他のブラウザでパフォーマンスを測定したところ、Cortex-X1コアを動作させSnapdragon 888のパフォーマンスを最大限引き出せたのは、「Vivaldi(ウェブブラウザ)」使用時で、スコアは「107」を記録しました。


Chromeで制限されており、Vivaldiで制限されていないことを疑問に思い、AnandTechがさらなる調査を進めたところ、Google Playストアで人気アプリのほぼ全てにパフォーマンス制限が課せられていたことが判明しました

全てのGoogle関連アプリ(YouTube含む)、MicrosoftのすべてのOfficeアプリ、Twitter、Instagram、Facebookなどの全ての人気SNSなどに制限が課せられており、一方、マイナーアプリには制限が課せられていなかったとのことです。

一連の騒動を受け、OnePlus 広報担当者は以下のように声明を発表しました。

3月にOnePlus9および9Proが発売された後、一部のユーザーから、デバイスのバッテリー寿命と発熱に関するフィードバックを受け取りました。このフィードバックの結果として、私たちのR&Dチームは、アプリのプロセッサ要件を最も適切な電力と一致させることにより、Chromeを含む人気のある多くのアプリを使用する際のデバイスのパフォーマンスを最適化するために過去数か月にわたって取り組んできました。
これにより、消費電力を削減しながらスムーズなエクスペリエンスを提供できます。これは一部のベンチマークアプリでデバイスのパフォーマンスに影響を与える可能性がありますが、私たちの焦点はいつものように、ユーザーのデバイスのパフォーマンスを向上させるためにできることを行うことです。」

xda-developers

一方、ベンチマークソフト GeekBench はOnePlusに対して「がっかりした」との発言とともに同プラットフォームからOnePlus 9およびOnePlus 9 Proのデータを削除することを発表しました

多くのユーザーが使用するであろう人気アプリのほぼ全てでパフォーマンスが制限されているため、OnePlus 9 Proのみを使用していた場合には、挙動の不審には気付くことが難しく、同じくSnapdragon 888を搭載する他社のハイエンドスマホを並行して使うことで初めてOnePlus 9 Proの挙動を客観視できるようになり違和感に気付くとAnandTechは指摘しています。

OnePlusは、パフォーマンス制限を認めたものの、理由はバッテリー持ちの改善としており、ユーザーエクスペリエンスを重視した結果としています、また、次回のアップデートで修正されるかどうかは明らかになっていません。
特定のアプリのみが制限されていた理由や、ユーザーに制限内容を伝えなかった理由については説明されておらず、OnePlusに対する不信感が完全に解消したわけではありません。

source(1)(2)
スポンサーリンク