米Microsoftは、次期OS「Windows 11」を発表しました。新機能と一つとして、Windows 11ではAndroidアプリが利用できるようになります。
Windows 11は、Amazonとの協業により、Microsoft StoreでAndroidアプリを検索し、Amazon Appstore経由でダウンロードできるようになります。
PCにダウンロードしたAndroidアプリは、Intelのブリッジ技術「Intel Bridge Technology」を介して利用可能となります。
Microsoft公式ブログによれば、2021年後半からMicrosoft Store上にAmazon Appstoreが用意されるとのこと。
また、PC上にてAndroidアプリとWindowsアプリのマルチタスクも可能です。
Windows 11は、2021年内にリリース予定。Windows 10搭載パソコンでは無償でアップグレードできる他、2021年末に発売される新製品にて搭載される見込みです。
これまで、Windows PCとAndroidの連携と言えばSamsungの専売特許のようなものでした。
Samsungは2019年8月に「Galaxy Note 10」シリーズのリリースと同時にMicrosoftとの提携を発表しています。
当時は、通知センターのクイックパネルには「Link to Windows」の表示やOneDriveとGalleryのシームレスな統合、Sペンに最適化したOutlookなどやや魅力に欠けるものでしたが、2020年後半からは実用的な連携が度々追加されるようになりました。
例えば、複数のAndroidアプリをWindows 10で同時に利用可能に。(今までは単に1つのアプリをミラーリングしているだけで、わざわざPCで操作する必要もありませんでした。)
また、AppleのAirDropのようにAndroidとWindows間でシームレスなファイル転送が可能に。
上記は全て、Samsung製の一部のAndroidスマートフォンのみが利用できる機能です。
しかし、新たに発表された「Windows 11」にてPC上でのAndroidアプリの利用などの一部機能が他のAndroidスマートフォンにも解禁されることとなります。
現時点では、まだまだSamsung製スマートフォンのみ実行可能な機能があるためSamsung優位は変わりませんが、先述したWindows 11にて実装されるIntelのブリッジ技術「Intel Bridge Technology」によりAndroidアプリが標準で動作可能となるため、自由度を高めるサードパーティアプリがリリースされる可能性は十分に考えられます。
今後は、より一層SamsungとMicrosoftの新たな独自機能に期待したいところです。
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