韓国の2大電子機器メーカー、SamsungとLG。どちらも世界に名を轟かせる巨大企業です。テレビやモニターを始め、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末、さらには白物家電など、様々な機器を販売しています。
この様に並列に語られがちなSamsungとLGですが、スマートフォン業界においては、LGはSamsungにかなり遅れを取っています。２種類のフラッグシップシリーズ、GシリーズとVシリーズを半年おきに発売していますが、Galaxyシリーズほどの知名度と売り上げは得られていません。日本でもキャリアの販売ではGalaxyがでかでかと宣伝されていますが、LGのスマートフォンシリーズはひっそりと展示されていて、あまり存在感が無いように思えます。昨年発売されたLG G8Xとその最大の特徴であるLG Dual Screenも、発表時こそ注目を集めましたが、大ヒットすることはありませんでした。
そこでLG electronicsは、先月12日にスマートフォンの新シリーズの発表を告知。新たなブランド戦略として、LG Velvetを発売することを決定しました。
スペックの詳細を含む正式発表は5月7日を予定しており、明日に迫っています。
そんな中、つい半日前に、LG Velvetの実機を映した動画がYoutubeにアップされているのが見つかりました。
これはどうやらLGのお膝元、韓国の実店舗で撮影されたもののようです。そのため、韓国では既に一部の店舗で実機が展示されているのでは、と考えられています。
今回は、この動画の詳細を解説していきます。
動画中の実機は、どうみても以前LG公式で告知されたものと同じデザインで、これがVelvet本物であることは疑いようがありません。細いベゼルに水滴ノッチがあるのが確認できます。前面、背面共にカーブがカーブがきいており、持ちやすそうなデザインです。そのため画面はエッジディスプレイになっています。背面はガラス製のようで、反射がみられ高級感があります。
また、投稿者はカメラもレビューしていました。しかし撮影範囲は店内のみなので、詳しい性能などはわかりません。
店舗には他に２色のモックアップが確認され、実機でしかわからない色味を確認することができます。
店舗の展示には詳細なスペックが記載されており、これも動画で紹介されました。わかる範囲でこれを表にまとめます。
- 端末名: LG Velvet
- 価格: 不明
- サイズ: 167.2×74.1×7.9mm(180g)
- ディスプレイ: 6.8インチOLED(20.5:9)
- 解像度: FHD+(2340×1080)
- SoC: Snapdragon 765G
- RAM/ROM: 8GB/128GB
- リアカメラ: 48MP広角+8MP超広角+5MP深度センサー
- フロントカメラ: 16MP
- バッテリー: 4300mAh(10Wワイヤレス充電対応)
- カラー: 黒、白、グリーン、オレンジ(正式名称不明)
- 5G対応
- IP68防水
- イヤホンジャック搭載、LG Dual Screen対応、専用スタイラスペンあり、 MicroSD対応 (2TBまで)、ステレオスピーカー
4月12日の事前告知の時点では、LG Velvetは21:9のディスプレイになると予想されており、「既に昨年から21:9ディスプレイを採用していたSONY Xperiaシリーズを模倣している」、との声が多くみられました。
しかし、フタを開けてみると実際は20.5:9のディスプレイを搭載。
さらに、スタイラスペンやLG独自のDual Screenに対応させることで、Xperiaシリーズとの差別化が見事にできています。
個性を出した新機種で、LGは他メーカーに対抗できるのでしょうか？
また、明日には価格も発表されるはずなので、その辺も気になりますね。
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