いかに自社の製品をうまく宣伝するか。
これはスマートフォン業界に限った問題ではなく、多くの企業が頭を悩ませていることでしょう。
広告に有名な俳優を起用したり、ギャグ性のあるような内容のPV(プロモーションビデオ)を使ったり、メーカーは様々な手法で私たちに購入を訴えかけます。
そんな宣伝ですが、その方法や内容があまりに過激であると、しばしば炎上するきっかけにもなります。
最近では、Xiaomiが自社の新製品であるRedmi Note 9シリーズの宣伝で、原爆を想起させるPVを公開したとして話題になりました。海外では原爆への考え方が日本とは異なる場合が多いのでなんとも言えませんが、少なくとも日本人としては、宣伝で原爆(のようなもの)を使用するなど言語道断。日本では大きく話題となり、Xiaomiには多くの批判が寄せられました。
そして今回は、LGが失態をおかしてしまったようです。一体何をやらかしてしまったのか、見ていきましょう。
正確な日時はわかりませんが、LG Polandは最近TikTokにPVを投稿。
しかしその動画の内容が盗撮を助長するものであり、その結果大炎上しました。
バツが悪そうに「ごめんなさいね」と謝罪をして立ち去る女性ですが…
盗撮に見事成功し、ガッツポーズをして喜ぶ男性。
盗撮はおそらく世界のどこに行っても犯罪でしょうし、たとえ犯罪でなかったとしても、道徳的、倫理的に許されるものではありません。
この動画が拡散され批判が殺到した後、 LG Polandは声明を発表。
「この動画によって引き起こされた可能性のある犯罪について、お詫びを申し上げます。再発防止に努めます。」と、謝罪を述べました。
以下の文章は、あくまで筆者の考えです。
この動画は、個人が発信したいたずら動画としては、まだ許せる内容だったと思います(実際にこの動画の作成者は似たようないたずら動画を作成し、発信しています)。
この撮影もお互いに同意があった上で撮影されたのであろうし、個人として「くだらない動画だな」と思う分には問題ありません。
しかし、この動画を企業が宣伝に利用するとなると、これは大きな問題です。
LGとしてはおそらく、動画内で使用されていた自社のLG V60 Dual Screenなどの便利さをアピールしたかったのでしょうが、宣伝にはこの動画は大いに不適切でした。
筆者としては、LG Polandは動画を発信する前にもう一度、「これを世界に発信していいものか」と再考するべきだったように思えます。
以前炎上した、Xiaomiの問題の動画については、こちらで解説しています。
