スマートフォン事業から完全に撤退した韓国LGエレクトロニクスですが、市場で発表されることのなかったスマートフォンを同社の従業員に向けて販売を行なっていると伝えられています。
事業撤退により開発が行われていたスマートフォンは製品化されずに終わりましたが、既に製造を開始していたスマートフォンは発表されることなく、不良在庫として残ってしまったことでしょう。
その在庫を従業員に販売しているとの情報をリーカーのTron氏（@FrontTron）が伝えています。
同氏によると、製品名は仮称で「LG Velvet 2 Pro (LG Universal 2nd Gen, LG Rainbow, LM-V700N)」と呼ばれているとのこと。
販売数は約3,000台で韓国LG電子に勤める従業員のみが購入できるようです。（1人2台まで）
カラーはブラック、ベージュ、ブロンズの3色。
価格は従業員向けということで170ドル（約18,500円）。当初の市場想定価格の約5分の1の価格であり、転売は禁止されているようです。
また、アフターサービスは6ヶ月でソフトウェアの更新はないとのこと。
社内SNSに書き込まれている文章から同端末が物理ボタンを搭載せず、感圧式の電源ボタンと音量ボタンが搭載されていることが伺えます。ただし、その他の詳細スペックは不明。（韓国メディアではSnapdragon 888、6.8インチOLED、120Hz、4500mAhと伝えられています。）
仮に事業継続がされていれば、「LG Velvet 2 Pro（仮称）」として今ごろ市場に投入する準備をしていた頃でしょうか。
前モデルの「LG Velvet」は日本国内でもドコモが2020-2021 冬春モデルとして取り扱いをしているだけに後継機が日本でも再び取り扱われる可能性も十分あっただけに残念です。
“幻の端末”という付加価値も合い重なって、世界中のLGファンは喉から手が出るくらい欲しいのではないでしょうか。
