「後付け5G」で制裁回避に成功！5Gモデム内蔵のHUAWEI P50 Pro専用ケースが発売

中国浙江省に本社を置く、Shuyuan社は「HUAWEI P50 Pro」で5G通信を可能とする「5G通信ケース」を発表しました。

この5G通信ケースは、建前上はHUAWEIとは何ら関係のないサードパーティメーカーのShuyuan社が製造した「HUAWEI P50 Pro」の専用ケースとなります。

一方、ただのケースではなく5G通信に非対応の「HUAWEI P50 Pro」で5G通信を可能とする機能を搭載します。

ケースには、eSIM機能と5Gモデムが組み込まれており、厚さは約3.2mm、重さは約52g、そして革のような質感でカラーはライトグレーの1色が用意されています。

専用ケースには、USB Type-C（オス）が搭載されており、ケースを付けることでHUAWEI P50 ProのUSB Type-C端子に差し込まれます。

そして、ケースに内蔵されているeSIMと5GモデムがUSB Type-C経由でHUAWEI P50 Proでの5G通信を可能にするという仕組みです。この仕組みを実現するために、専用ケースには1.35Ghzで動作するデュアルコアCPUが搭載されています。

また、HUAWEI P50 Proに元から搭載されているネットワーク機能も正常に動作するため、専用ケースと組み合わせて物理SIMとeSIMでデュアルSIM（4G+5G）で運用することもできます。

そして、専用ケースにはUSB Type-C（メス）も搭載されており、ケースを付けたままでの充電やデータ転送をサポートします。

建前上はサードパーティ製のケースですが、ケースをHUAWEI P50 Proに付けると純正アクセサリーのように認識し、Harmony OSの設定で詳細な管理が行える模様です。
もちろん、アンテナにも5Gの表記がされます。

専用ケースの対応バンドは以下の通り。

SA：N1、N3、N41、N77 / 78、N79、N28
NSA：B3 + N41、B3 + N78、B3 + N79、
B1 + N78、B39 + N41、B41 + N79、
B39 + N79、B5 + N78、B8 + N78

HUAWEI P50 Pro専用の5G通信ケースは799元（約15,000円）で発売されます。
また、HUAWEIが制裁の影響により5G非対応となったHUAWEI P50 Pro以外の機種の5G通信ケースも今後、発売される予定とのことです。

先日には「HUAWEI Mate 40」にそっくりな5Gスマートフォン「TD Tech M40」がTD Tech社から発表されており、次々と制裁回避措置なるものが行われ、実際に5G対応に成功させています。

このままでは形骸化される可能性もある米国による禁輸措置ですが、この動きを見て米国がどのような措置を取るのかも注目です。

【制裁回避に成功】アレにそっくりな「TD Tech M40」が発表！5G通信に対応

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