Huaweiの主力ハイエンドモデルは例年「Huawei P」シリーズと「Huawei Mate」シリーズが交互に投入されてきました。
アメリカによるHuaweiへの制裁措置の影響もあり、中国市場限定ではありますが、「Huawei P」シリーズの新モデル「Huawei P50」と「Huaweri P50 Pro」が7月に発表されており、順番からいうと次は「Huawei Mate」シリーズの新モデルが登場することになります。
その新モデル「Huawei Mate 50」シリーズに関するリーク情報の第1報がWeiboにて伝えられています。
リーク情報といってもまだ発売は先の話であり、第1報ということもあってデザインやカメラ機能に関しての情報ではなく、採用されるSoCと発売時期についてのリーク情報となっています。
Huaweiの主力ハイエンドモデルは「Huawei P」シリーズ、「Huawei Mate」シリーズともにかつてはグローバルで発表し、SoCにも独自の高性能SoC「Kirin」シリーズを搭載し、高い性能と魅力的なカメラ機能を強みにグローバル市場での存在感を見せていました。
しかし、アメリカによる制裁措置が長く続くことで、7月に発表された「Huawei P50」シリーズはグローバル市場では発売されず、中国市場のみでの展開となり、主力SoC「Kirin」シリーズについてもとうとう生産が継続できない状況になってしまっています。
そんな状況でもスマートフォン開発をあきらめないHuaweiですが、その影響は「Huawei Mate 50 Pro」にも重くのしかかっているようです。
今回、Weiboにリークされていた情報によると「Huawei Mat 50」シリーズでは、SoCに「Kirin」シリーズのライバルであったQualcommの「Snapdragon」シリーズの次期ハイエンドSoC「Snapdragon 898」が採用される見込みとのことです。
ただし、アメリカによる制裁措置の影響で5G対応のSoCはHuaweiに出荷できないため、採用されるのは5Gに対応していない「4G版」となり、2022年第1四半期に登場すると見られています。
7月に発表された「Huawei P50」シリーズでも「Kirin」シリーズの在庫がなくなった後は、「Snapdragon 888」の4G版が搭載されると発表されており、同じ路線が続くことになると見られます。
ライバルメーカーのSoCではありますが、性能に関してはフラグシップSoCであるため、主力ハイエンドモデルとしての位置付けを確保できるでしょうが、SamsungやSONYなどのハイエンドモデルでしのぎを削るライバルメーカー達が5Gモデルに市場を移してしまっている中、「4G版のみ」となってしまうのがかなり大きなデメリットになってしまうでしょう。
続報についても引き続き注視していく予定ですが、このままでは「Huawei Mate50」シリーズも中国市場のみで発売され、4Gにしか対応しないということで売れ行きに関しても期待できないモデルとなってしまうことが予想されてしまいます。