現在、アメリカによる制裁措置によりGoogle社の「Android OS」やGoogleのサービスが利用できない状況になっているHuaweiですが、AndroidベースのUI「EMUI」を新たに開発した新OS「HarmonyOS」に切り替えるべく6月2日20:00より新OS発表イベントをオンラインにて開催するとWeiboにティザー広告動画を公開しました。
「HarmonyOS」はアメリカによる制裁措置によってGoogleのサービスが利用できなくなった2019年に開発を表明していたHuaweiのモバイル機器向け独自OSでスマートフォンはもちろん、タブレット、ラップトップ、スマートウォッチなどのウェラブル機器まで幅広く搭載製品を広げ、AndroidOSからの置き換えを狙っていくサービスとなっています。
アプリなどのサービス面でも「GMS」(Google Mobile Services)から「HMS」(Huawei Mobile Services)への切り替えが進んでおり、新OS「HarmonyOS」の正式発表と搭載製品のリリースによってHuawei独自のエコシステムが完成することになります。
新OSとあわせて発表される「HarmonyOS」を初めて搭載する製品は「Huawei Mate Pad2」と言われており、その後は順次現在のAndroidベースの「EMUI 11」から「HarmonyOS」に切り替えていく計画とみられています。
Googleが長い時間をかけて育んできたAndroidOSと「GMS」による対応アプリ群に「HarmonyOS」がすぐに追いつくことができるかというと疑問符が付きますが、中国の圧倒的な人口を背景に搭載製品はかなりの台数(2021年末までに3億台のデバイスに搭載することを目指していると言われています)に搭載されることになるでしょう。
日本国内で販売される製品または販売されている製品で「HarmonyOS」が搭載される製品はどの程度リリースされるのか気になるところです。
スマートフォンはもちろんタブレット、スマートウォッチなど地力のある製品が多いHuaweiですから正式発表とその後の展開は要注目と言えそうです。