HUAWEIの独自OS「Harmony OS」のスマートフォン向け開発者ベータ版が12月16日にリリースされることが明らかになりました。
HUAWEIは、Harmony OS 2.0 スマートフォン向け開発者ベータ版を12月16日10時(中国時間)から北京で開催されるイベントにて発表します。
イベントでは、開発ルールも発表され、Harmony OSアプリの開発環境構築の方法などが説明されます。
また、開発者はHUAWEIが主催する技術セッションにも参加でき、開発者が同社のHarmony OSエンジニアに質問ができる模様です。
2020年9月10日にHarmony OS 2.0が発表されてから、およそ3ヶ月後に開発者向けベータ版がリリースされる運びになりました。
そもそも、開発者向けに先に公開される理由は、新たなOSのリリースにより、Harmony OS上で既存のアプリが動作しないなどのバグが想定されます。
一般公開よりも先に開発者にリリースすることで、開発者がHarmony OSで正しく動作するアプリを開発するための期間を設けることができます。
その後、開発者から報告されたバグを修正し、一部の希望するユーザーに向けてパブリックベータ版がリリースされます。
一部のユーザーに公開することで、ユーザー目線でのバグ報告を取り入れながら、よりOSを安定したものへと完成させていきます。
そして最後に、一般ユーザーに向けて正式版がリリースされる流れです。
上記の3段階の流れを経て、一般ユーザーの元に届きます。
つまり、スマートフォン向けHarmony OSは、12月16日にようやく1段階目となります。
我々、一般ユーザー向けにリリースされるのはまだ先になりそうです。
HUAWEIは、9月10日に開催されたHDC 2020にて「Harmony OS 2.0」を正式発表しました。
その際、ビジネスコンシューマーグループCEOのRichard Yu(リチャード・ユー)氏は、Harmony OS 2.0のリリーススケジュールについて2020年12月に128KB~128MBのIoTデバイス(スマートTV、ウェアラブル端末、自動車など)、2021年4月に128MB~4GBのデバイス向け、同年10月には4GB以上のデバイス向けに公開する。と説明しています。