Google Pixel 6シリーズ2機種の詳細スペックがリーク

今年の秋ごろに登場すると見られているGoogle謹製のスマートフォン「Pixel」シリーズの次期モデル「Pixel 6」ですが、著名リーカーのJon Prosser氏によって詳細スペックがリークされています。

以前、レンダリング画像のリークとあわせてこれまでのGoogleが考えるAndroidスマートフォンのお手本ともいえるミドルレンジクラスからハイエンドクラスに開発方針を路線変更したとみられることを報じましたが、今回明らかにされた詳細スペックからもその傾向が明らかと言えます。

従来、画面サイズから通常モデルと「XL」という大画面モデルの2モデル構成となっていましたが、このモデル構成も標準モデルの「Pixel 6」と、上位モデルの「Pixel 6 Pro」の2モデル構成に変わっており、利用スタイルに応じて選択肢を分けることと、アップルのiPhoneへの対抗意識が垣間見えるようにも感じます。

今回リークされた通常モデルと上位の「Pro」モデル、それぞれのスペック情報と差異についても見てみましょう。
両モデルともディスプレイは有機ELディスプレイとなっていますが、サイズは異なっており、通常モデルが「6.4インチ」、「Pro」が「6.7インチ」となっています。
「Pro」については上位モデルであるのと同時に従来の大画面モデル「XL」のユーザーに対する受け皿にもなるということしょう。

SoCにはGoogle独自の8コアカスタムSoCが採用される予定となっています。
周波数や性能は明らかになっていませんが、QualcommのフラグシップSoC「Snapdragon 888」には及ばないものの、「Snapdragon 870」とはいい勝負をするSoCと言われています。
それぞれのモデルに搭載されるSoCの周波数を通常モデルと「Pro」で差異を付けてくる可能性もありますが、初めてのカスタムSoCで周波数のバリエーションまで用意するのはあまり想像できないため、おそらく同一SoCが採用されることでしょう。

メモリは通常モデルが「８GB」、「Pro」が「12GB」となっています。
「8GB」も十分ハイエンドクラスですが、「Pro」の「12GB」はかなり贅沢な容量を搭載してきたと言えます。
ストレージ容量は128GBと256GBが両モデル共通で、「Pro」はさらに上位の512GBモデルも用意されるようです。

OSはAndroidの次期バージョンとなる「Android 12」が搭載されるようです。
うがった見方をすると、「Pro」モデルのメモリ量、ストレージ容量から「Android 12」で体験することができる機能にスペックがボトルネックなることがないように潤沢なスペックを用意しているように感じます。

そして、ディスプレイサイズ以外の見た目のデザインにも表れている大きな違いがカメラ数で通常モデルが5000万画素と1200万画素のデュアルカメラ構成になっているのに対して、「Pro」は5000万画素と1200万画素に4800万画素の望遠レンズを加えたトリプルカメラ構成となっています。

これ以外にプラスアルファとなる独自機能があるのかという点や防水防塵性能、急速充電対応の有無など現時点でまだ明らかになっていないスペックもありますが、ここまで紹介してきた内容を見る限り十分すぎるほどのハイエンドクラスモデルに仕上がっているように感じます。

Googleの「Pixel 6」への対応では別記事でOSアップデートなどのソフトウェアサポート期間を「5年にわたって保証」するという情報もあり、スマートフォン市場の成熟化とあわせてハイエンドクラスとして製品提供を行うことで、長期のソフトウェアサポート期間とあわせて長くPixelシリーズを愛用してもらおうという意図もあるかもしれません。

10月頃にも発売される可能性があるという「Pixel 6」シリーズ、日本国内でも販売されることは間違いないでしょうから続報を楽しみに待ちましょう。

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