今年1月にLotus、Volvo、Polestarなどの自動車ブランドを有する中国の自動車メーカー吉利汽車（Geely Automobile）が、中国スマートフォンメーカーのMEIZUを買収する可能性があると伝えられていましたが、どうやらこの噂は本当だったようでです。
独占禁止法を管轄する国家市場監督管理総局（SAMR）は6月13日、星紀時代（Xingji Times）によるMEIZUの株式取得に向けて審査を開始したと発表しました。
報告書によると、星紀時代（Xingji Times）はMEIZUの株式の79.09%を取得する予定です。
MEIZUの株式を取得する星紀時代（Xingji Times）は、吉利汽車の親会社である浙江吉利控股集団が2021年9月に設立したスマートフォン事業会社です。
これにより、MEIZUの大株主となり実質的な経営権を持つのは、浙江吉利控股集団 董事長の李書福（Li Shufu）氏となります。
一方、星紀時代（Xingji Times）のCEOには王勇（Wang Yong）氏が就任。同氏は過去にZTEの副社長およびASUS中国のゼネラルマネジャーを務めていた人物です。
現時点では買収金額は明らかになっておらず、当局の審査を経て、正式に買収が決定される予定です。
中国自動車メーカーがスマートフォン事業に参入することとなりましたが、本当の狙いはMEIZUが開発する車載OS「Flyme for Car」にあるとみられています。
今後、MEIZUはこれまで通りスマートフォン事業を継続するのか、それとも、自動車分野へ事業転換を行うのかは不明です。
