米検察は、Appleのグローバルセキュリティ責任者を銃の携帯許可を求めて保安官にiPadを提供する約束をしたとして賄賂罪で起訴したことを発表しました。(起訴状)
起訴されたのは、Appleのグローバルセキュリティ責任者であるThomas Moyer被告。
同社の従業員4名にCCWライセンス(銃の携帯許可証)を発行する代わりに、サンタクララ群保安官事務所に約70,000ドル相当の200台のiPadを提供する約束をしたとされています。
また、iPadを要求したとして保安官代理のRick Sung被告と、警部のJames Jensen被告も起訴されています。
Moyer被告の弁護人、Ed Swanson氏は無罪を主張しており、「AppleはiPadの寄付を申し出た。その後に銃の携帯許可証を申請しただけで、この2件は無関係である。」と主張しています。
Appleの広報担当者はCNBCの取材に対し、「当社はすべての従業員が誠実に行動することを期待しています。起訴を知ったのち、徹底的な内部調査を実施しましたが、不正行為は見つかりませんでした。」と述べ、弁護人同様にMoyer被告の無罪を主張しています。
また、銃の携帯許可証を申請した理由として2018年にYouTube本社で銃撃事件が発生したことを受けて、社内の警備担当者に銃を携帯させようとしていたとのこと。
LinkedInのプロフィールによると、Moyer被告は2006年に米Appleに入社し、2009年に最高コンプライアンス責任者、2013年に最高グローバルセキュリティ責任者を務めていました。
source(1)(2)