先日、ついにiPhone 11シリーズは発表されましたね!
iPhone 11シリーズではSoCに「A13 Bionic」を搭載し、前モデルに搭載されていたA12よりも大幅にパフォーマンスが向上しているとアピールしています。
目次
物議を醸したApple社のプレゼン
しかし、そこでApple社が用いた他のAndroidスマートフォンとの比較が物議を醸しています。「何を基準に言ってんだ!」
「Appleは他社と比較なんてしないと思ってた」
などの批判的な意見や一方、、、
「さすが、Apple!」
「A13凄すぎ」
などの賞賛する意見もありました。
A13は確かにパフォーマンスは素晴らしいのですが、Snapdragon 855とあれほどまで差ができるか疑問が残るのも確かです。
そこで、気になるのがiPhone 11のAntutuベンチマーク
Antutu ベンチマークとは中国のソフトウェア会社「安兔兔」が開発した、スマートフォンなどのデバイスのベンチマークを測定するソフトウェアのことです。
iPhone 11シリーズのAntutuベンチマーク
iPhone 11
iPhone 11は456655
iPhone 11 Pro
iPhone 11 Pro は455452
iPhone 11 Pro Max
iPhone 11 Pro Max は462098
比較されてたAndroidは?
Galaxy S10+
Galaxy S10+は325076
(Exynos 9820)
333668
(Snapdragon 855)
HUAWEI P30 Pro
HUAWEI P30 Proは286152
実際どうなの?
Antutuベンチマークのスコアを見る限りA13を搭載したiPhone 11シリーズがSnapdragon 855(Exynos 9820)やKirin 980を搭載したスマートフォンより高いスコアを出しているのは明確です。ただ、Apple社がプレゼンに用いたグラフほどの差があるかと言うと、スコアからはその差を感じません。
もちろん、Antutuベンチマークを絶対的に信頼しているわけではなく、公平に同じ土俵で比較するために用いた指標に過ぎません。
また、Apple社はCPUとGPUのみの比較であったことや、省電力性などを含めた広義としての「パフォーマンス」である可能性があるため、誇大に表現しているとは必ずしも言い切れません。
A12とも差はあるの?
上記の画像を見ると、Apple社の一つ前の世代のSoCであるA12もSnapdragon 855よりも優れていると認識できます。ただ、これについてはA13の件よりも疑問が残ります。
iPhone XS
iPhone XSは324928
(A12)
Xiaomi Mi 9
Xiaomi Mi 9は369426
(Snapdragon 855)
A12とSnapdragon 855に差はない
上記ではiPhone XSとXiaomi Mi 9の実機によるAntutuベンチマークを比較してみました。数値として明確に分かるようにスコアは近く、なんならXiaomi Mi 9に方が高いです。
どちらの端末も、実際に使用している私からするとApple社がプレゼンで用いたようなA12とSnapdragon 855の差は全く感じません。
もちろん、Apple製品が素晴らしいことに間違いはありませんが「パフォーマンス」と広義の言葉で自社独自の基準で比較するのがアリならなんでもありになってしまうのではないでしょうか?
〜追記〜
別のベンチマークソフト「GeekBench」でもスコアが公開されました。
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