スマートフォンのベンチマークを測定するアプリケーションとして人気にある「Antutu Benchmark」ですが、2020年3月にGoogle Play ストアから削除されました。
その後も、ストアに並ぶことはありませんでしたが、最近の報告によるとGoogleがAntutuのインストールに対して警告を強めていることが分かりました。
この情報は、スペインメディア「Xataka Android」より最初に報告されました。
Antutuは、Google Play ストアからアプリが削除された後もサービスの提供を継続しており、ユーザーはAPKをインストールすることで、これまで通りAntutuをインストールすることができました。
しかし、Googleは監視を強化。
Googleサービスを搭載したAndroid端末でAntutuのAPKをインストールしようとすると、「Play プロテクト」によって警告が表示されるようになりました。
Play プロテクトの警告文には「このアプリはあなたを追跡するために使用される個人情報を収集することができます。」と記されており、GoogleはAntutuをインストールする危険性を主張しています。
また、この警告文はChromeでAntutuのダウンロードページにアクセスした際にも表示されます。
バージョン 8.3.9および8.3.5ではPlay プロテクトの警告文が表示されますが、8.3.4以前では表示されないようです。
そもそも、Play プロテクトとは、インストールしたアプリをスキャンしてマルウェアなどの問題がないか検出するGoogleのサービスの1つで、ほぼ全てのAndroid端末に組み込まれているものです。
現時点では、Antutuがユーザーデータを不正に利用しているという確固たる証拠はありませんが、Googleが正当な利用なしに警告文を表示させるとも思えません。
ただ、Play プロテクトによる警告文が表示されたとしてもユーザーはインストールを続行することができます。
あくまでも、最終的な判断はユーザーに委ねられているのです。