スマートフォンのベンチマークを測定するソフトウェアを提供するAntutuは、2020年12月現在のベンチマークランキングを発表しました。
12月1日から12月31日に1ヶ月間に収集されたデータの内、各端末の上位1,000のスコアから算出した中央値が比較対象とされています。
2020年はSoCが7nmから5nmプロセス製造されるようになり、ランキングでも5nmプロセスの「Snapdragon 888」と「Kirin 9000」がTOP3を獲得しています。
もちろん、1位を獲得したのはSnapdragon 888を世界で初めて搭載した「Xiaomi Mi 11」
スコアは、「708425」と2位の「HUAWEI Mate 40 Pro+」を僅かに上回りました。
また、発表会でもアピールされていたようにMi 11のメモリ規格、LPDDR 5は、従来のLPDDR 5よりもデータ伝送速度が、5500Mbpsから6400Mbpsに向上しています。(※前世代と比較して16%向上)
Antutuも、この点について評価をしていました。
また、興味深いことにTOP10にランクインしている端末は、Xiaomi、HUAWEI、vivoの3ブランドのみです。
続いて、ミドルレンジ部門のランキングです。
ミドルレンジでは大きな順位の変動はなく、Dimensity 820を搭載する「Redmi 10X 5G」が首位
約2.5万円ながらAntutuスコア40万点以上は非常に驚異的です。
次点としてKirin 825搭載の「HUAWEI nova 7 Pro」が続いています。
Samsungは、2020年11月にミドルレンジ向けSoCとして5nmプロセスで製造された「Exynos 1080」を正式発表しています。
発表会で公開されたAntutuスコアは693,600点で1世代前のハイエンドSoCを凌駕する性能となっています。
また、QualcommとMediaTekもミドルレンジ向けに6nmプロセス製造のSoCを準備しているとします。
Antutuは、2021年のミドルレンジ市場はハイエンド市場以上に急激な成長を見せるだろうと予期しています。
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