ZTEは2月23日、中国上海にて開催されているMWC 2021にて第2世代の画面下インカメラ技術を発表しました。
ZTEの第1世代の画面下インカメラ技術は「ZTE Axon 20 5G」にて世界初の搭載。日本でも発売された「Rakuten BIG」のベースモデルとなっている端末です。
その後継となるのが、今回発表された第2世代画面下インカメラ技術
同社によると、第2世代画面下インカメラはカメラ領域のピクセル密度が第1世代の200ppiから400ppiに増加したことで、ディスプレイのインカメラ部分もより鮮明に描画が可能になったとのこと。
第1世代では上記のように、明るい場所ではディスプレイのインカメラ部分に違和感が残りますが、第2世代では緩和される模様です。
また、ディスプレイのリフレッシュレートを第1世代の最大90Hzから最大120Hzに強化されています。
そして、こちらが第2世代画面下インカメラ技術を搭載したデモ機
ZTE モバイルデバイス部門の社長 Ni Fei氏がWeiboに投稿した画像を見る限り、第1世代のようにカメラ領域の違和感は感じません。
一方、インカメラの撮影性能も気になるところです。
第1世代画面下インカメラを搭載する「ZTE Axon 20 5G」は、カメラ性能を評価する第3者機関「DxOMark」にて歴代の調査端末の中でワースト2位の酷評。
今回の発表では特に言及されていなかっただけに、第2世代では撮影性能がどれほど改善されているのか注視したいところです。
また、同時に「画面下3D構造化照明技術」を発表
3D構造化照明技術は、顔データを3次元形状で認識することが可能で、2次元よりも精度が高いとされています。
例えば、iPhoneの顔認証を実現する「TrueDepthカメラ」にも同技術が採用されています。
ZTEが発表したのは、この3D構造化照明技術を画面下に内蔵させるというもの。
同社によると、画面下に内蔵していても3D顔認証、決済認証への利用、3DモデリングやARなどのアプリケーションにも使用できるとのことです。
今回発表された「第2世代画面下インカメラ技術」と「画面下3D構造化照明技術」は次期フラグシップ機「ZTE Axon 30 Pro」に搭載されることが期待されています。