2022年1月28日、中国SNSのWeiboにてXiaomi創業者の雷軍氏が「複数のXiaomi関連会社を辞任した」との投稿が様々な解釈で拡散され、雷軍氏自らが釈明を行う事態が発生しました。
Xiaomi広報ゼネラルマネージャーの王化(Wang Hua)氏は、以前に同社CEOの雷軍(Lei Jun)氏がいくつかのXiaomi関連会社を辞任し、電気自動車事業に注力すると報告していました。
そして、中国の企業情報サイト 天眼査にて雷軍氏が1月28日付けでXiaomi ElectronicのCEOから辞任したことが明らかになり、SNSやメディアにて「雷軍氏がXiaomiを辞めた」などの情報が交錯しました。
(※正確には中国 会社法上で代表者を示す「法定代表人」からの辞任ですが、便宜上 CEOと記載しています。)
これには多くの誤解が広まり、Xiaomiはすかさず対応を行いました。
王化氏は1月28日、「説明したくなかったのですが、多くのメディアがXiaomi Electronicの名称を省略して雷軍氏がXiaomiのCEOを辞任したと報じました。」と追記する形で、あくまでも小会社での辞任であり、親会社のXiaomi GroupでのCEOは継続すると伝えました。
また、雷軍氏も「Xiaomi Groupには多くの子会社があり、取締役会や子会社の法定代理人の調整はごく普通のことであり、誤解する必要はありません。」と釈明を行いました。
雷軍氏自らの発言により、ひとまず事態は落ち着きを見せました。
ただし、雷軍氏がXiaomi関連会社のCEOから次々に辞任していることは事実です。
天眼査によると、雷軍氏は2021年12月から2022年1月にかけて、Xiaomi Electronicを含む9社の関連会社で重役から退任しています。
Xiaomiは昨年3月にスマート電気自動車事業へ参入することを発表。今後、10年間で100億ドル(約1兆1000億円)以上の投資を行い、Xiaomiの自動車を2024年中にも量産する計画としています。
そして、昨年9月には新会社Xiaomi Automobileを設立し、雷軍氏自らがCEOを務めています。
これまでXiaomiを含め、複数の会社を起業してきた雷軍氏はEV事業を最後の起業と位置付け、自身の全てを賭けて成功させたい。と以前に述べています。
これが、相次いでXiaomi関連会社のトップから退いた理由とされています。雷軍氏は今後、電気自動車事業に注力し、2024年の量産に向けて研究開発を加速させることでしょう。
親会社であるXiaomi GroupのCEOは引き続き雷軍氏が務めますが、どこか寂しいような感じがします。
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