米国による規制強化でHUAWEIが厳しい状況であることは周知の事実ですが、その状況下にて偉業を成し遂げました。
市場調査会社 Counterpoint Researchのレポートによると、2020年4月の世界のスマートフォン市場シェアにてHUAWEIはSamsungを抜き1位になりました。
2020年4月のスマートフォン市場にてHUAWEIは19%の市場シェアを獲得。
一方、Samsungは17%の市場シェアに留まりました。
HUAWEIの偉業の裏には2つの要因があると推測します。
1つは、米国による禁輸措置が中国人の愛国心に火を付け、中国国内にてHUAWEIスマホの購入意欲が非常に高まっていること。
現に2020年第1四半期の中国スマートフォン市場では、HUAWEIが42.6%を獲得。前年同期の35.5%と比較すると中国国内のシェアを支配しているのが分かります。
2020年1月~4月に中国でスマートフォンを買った人の約2.3人に1人がHUAWEIスマホを選んでいるのです。
2つ目の要因は新型コロナウイルスの影響です。
中国は2020年1月から感染が広がっていましたが、3月頃には収束し始め4月には経済活動が回復し始めていました。
一方、中国から遅れて北アメリカ、中南米、ヨーロッパへと感染が広がり4月にロックダウンを行う都市も多数ありました。
そのため、中国国内からの購買を主軸にシェアを伸ばすHUAWEIとは反対に世界各地からの購買でシェアを伸ばすSamsungにとって消費減は深刻な影響を与えたと思われます。
以上の要因から、制裁下にも関わらずHUAWEIがSamsungを抜き世界シェア1位を獲得したと推測します。
しかし、中国国内の需要が今後も続くとは限らず、世界の経済活動が回復するに連れSamsungの市場シェアも回復することでしょう。
また、HUAWEIは次期フラグシップ機 Mate 40シリーズを中国建国記念日に合わせて発表する予定です。
再び、HUAWEI支持の国民感情に火が付くことが想定されますが、自国民からの買い支えはいつまで続くのでしょうか。
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