Antutuは、realmeの最新フラグシップ機「realme GT」にてAntutuスコアの不正行為があったと明らかにしました。
“次世代のフラグシップ機”を謳い、3月4日に満を辞して発表したSnapdragon 888搭載のフラグシップスマートフォン「realme GT」
120Hz有機EL/65W急速充電、メモリ8GBで約46,000円の価格に大きな盛り上がりを見せました。
また、発表会で公表したAntutuスコアは驚異の770,000点超え!同社によると複数のデバイスで測定を行い750,000点以上のスコアを記録することが確認済みとしていました。
しかし、Antutuは3月17日、Weiboにてrealme GTのスコアは「本当の性能を表したものではなく、不正行為やその他の手段によって得られたものである。」と発表しました。
Antutuによると、realmeはベンチマークのUXテスト測定中に描画されるJPG画像にモザイク処理を施すことで処理時間を大幅に短縮。
また、マルチコアテストにてスレッド開始を遅延させることで、コア数の小さいCPUでの処理をスキップし、可能な限り最速のCPUコアで実行していたようです。
これにより、realme GTは不正に高い77万点というスコアを叩き出していたとのこと。
同じくSnapdragon 888を搭載するMi 11のAntutuスコアが約71万点であることを踏まえると、確かに77万点は高すぎかもしれません。
Antutuは、上記不正行為の発覚によりAntutuプラットフォームからrealme GTのスコアを3ヶ月間削除するとのこと。
その3ヶ月以内にrealmeがソフトウェアの更新を行い、通常通りの動作が確認できればプラットフォーム上に再び掲載され、仮に不正行為が継続された場合はリストから完全に削除するとしています。
また、「(このようなことがあるのならば)今後は、Antutuスコアを公式に発表することをやめる」とも語っています。
一方、Antutuは Ver 9.0の開発を進め、不正行為を対策する機能を新たに追加する予定とのことです。