OPPOは2014年に急速充電技術「VOOC」を発表し、2020年7月には125W急速充電と65Wワイヤレス充電を発表しました。
言わずとしれたスマートフォンメーカーとして急速充電技術でトップを走る同社ですが、2021年2月23日サードパーティメーカーにVOOC充電技術のライセンス提供を行うと発表しました。
中国上海にて開催されている「MWC 2021 上海」にてOPPOは、新たなプロジェクトとして「Flash Initiative(フラッシュイニシアチブ)」を発表しました。
このプロジェクトは、OPPO独自のものであったVOOC(V oltage O pen Loop Multi-step C onstant-Current C harging)急速充電技術のライセンスを他の企業に提供することで、サードパーティメーカーが自社の製品にOPPOの急速充電技術を組み込むことができるようになるものです。
発表会の時点で、一汽大衆(中国第一汽車とフォルクスワーゲンの合弁企業)、NXPセミコンダクターズ、Ankerなどににライセンスを提供することが明らかになっています。
やはり、注目はモバイルバッテリー等を販売するAnkerへのライセンス提供です。
Ankerは、これまで独自技術「PowerIQ 3.0」を自社製品に搭載することで急速充電を実現していましたが、今後OPPOのVOOCが加わるとなると期待が膨らみます。
OPPOが提供する技術は、有線と無線の両方。VOOC充電機のラインナップは上記の通りです。
個人的には世界最小・最薄を目指して開発したとされる「OPPO 50W mini SuperVOOC charger」に注目
最大50Wの急速充電に対応しながら、サイズ82.2×39mmで厚さ1cm強、重さ60gと非常にコンパクトなのが特徴です。
もちろん、充電器だけでなくスマートフォン本体などのハードウェア側に搭載されるVOOC急速充電技術のライセンス提供も行います。
例えば、一汽大衆が発売する電気自動車の充電技術に採用されることが発表されています。
つまり、理論的にはOPPO以外のスマートフォンメーカーもライセンス提供を受けることで自社のスマートフォンをVOOC 125W急速充電に対応させることが可能となります。
現時点では、スマートフォンメーカーの名前は挙がっていませんでしたが、今後参加するメーカーもあるかもしれません。
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