2020年9月10日、HUAWEIは中国にてHDC(Huawei Developer Conference)を開催し、同イベントにてカスタムOS EMUIの最新バージョン「EMUI 11」を正式発表しました。
EMUI 11の新機能・変更点
常時点灯機能のカスタマイズ
まず、EMUI 11では常時表示(Always On Display:AOD)機能でのカスタマイズ項目が増えました。テーマでは”アースティック”のカテゴリーが追加され、スタイルやレイアウトの変更ができます。
また、規定の画像を選ぶだけでなく、ユーザー独自で好きな画像や動画、GIFを表示させることもできるようになりました。
ギャラリーアプリのUI変更
ギャラリーアプリの写真タブでは、2本の指でピンチジェスチャーを行うことで月表示と日表示を瞬時に切り替えることができるようになりました。アルバムタブでは新たに4:3レイアウトが追加されています。
また、撮影場所や日時などのメタデータを削除すること
非表示のアルバムを作成し、パスワードや生体認証でロックし、人に見られたくない写真や動画を隠すことができるようになりました。
さらに、AIを使用し、ギャラリーに保存されている写真や動画に自動的にハイライトを作成してくれるようです。
マルチウィンドウ機能の強化
画面端左右からのスワイプでアクセスできる「マルチウィンドウドック」や「フローティングウィンドウ」の機能に変更はありませんが、新たに”最小化ボタン”が追加されています。
これにより、ユーザーはタスク一覧よりも直感的かつ簡単にアプリを切り替えることができるようになります。
マルチスクリーンコラボレーション3.0
EMUI 11では、特にAI機能が強化されており、その中にマルチスクリーンコラボレーション3.0が含まれています。マルチスクリーンコラボレーション3.0は、PC上で同時にスマートフォンを3台まで制御することができ、接続されたPCで通話を行うことができます。
このAI機能の強化には同社のビデオ通話アプリ「MeeTime」や音声アシスタント「Celia」の改善も含まれています。
Celiaは新たに、イタリア語とドイツ語が追加、残念ながら日本語への対応はありませんでした。
また、新たに「AI字幕」を追加
字幕機能にサポートしていない動画アプリでもHUAWEI端末の機能としてAIが自動で字幕を生成してくれます。
対象言語は英語、日本語、韓国語です。
プライバシーやセキュリティの強化
EMUI 11では、ステータスバーに新たなアイコンを追加このアイコンは、ユーザーが端末のカメラ、マイク、位置情報を使用している際に警告してくれます。
また、バックグラウンドでカメラ、マイク、位置情報へのアクセスを求めるアプリに対して許可設定の中から「常に許可する」の項目が廃止されました。
代わりに、設定にて「権限管理」の項目を追加。
権限管理にて、アプリのアクセス履歴やリクエスト回数などを確認することができます。
日本ユーザーには関係ないですが、110番通報の際に、”畅连视频报警”を選択すると警察とテレビ通話ができ、リアルタイムで現場のライブ映像を見せることができるようです。
EMUIのリリース日と対象端末
HUAWEIは、EMUI 11のリリース日については明らかにしませんでした。おそらく、HUAWEI Mate 40シリーズの発表に合わせてリリースするのではないでしょうか。
ただし、9月10日よりEMUI 11のベータプログラムを開始しました。
対象端末は、P40、Mate 30、MatePad Proのみ。
次回のベータ版では、Honor 30、Honor V30、nova 7が追加されるとのことです。
また、公式情報ではないもののリーク情報としてEMUI 11をサポートする端末リストというのがあがっています。
下記記事をご覧ください。