「11月16日」に発表されたバルミューダの初スマートフォン「BALMUDA Phone」は独特のデザインや非常に魅力的に見える独自のアプリ、でも価格とスペックのバランスがあまりよくない等、いろいろと賛否を呼んでいます。
そして、その「BALMUDA Phone」を通信事業者としては独占取り扱いすることに成功したSoftbankですが、この取り扱い価格がまた波紋を呼びそうな高価格となっています。
「BALMUDA Phone」の販売開始日は「11月26日(金)」を予定しています。
Softbankからの発売日も同じ「11月26日(金)」となっていますが、バルミューダが直接販売する価格「104,800円」とSoftbankの取り扱い価格には大きな差があることがわかっています。
バルミューダの価格設定もこのスペックで「10万円超」というのはブランドイメージを差し引いても強気すぎる値付けと言えますが、Softbankの価格設定はそれにさらに輪をかけて強気な「143,280円」が設定されています。
まさかの14万円超、アップルやSONYなどトップメーカーのフラグシップモデルに相当する価格設定にもう驚くばかりです。
Softbankの価格設定はdocomo・auと比べると高い値付けなっていることが知られていますが、同じSoftbankでもSONYの「Xperia 5 III」、SHARPの「AQUOS R6」、Googleの「Pixel 6 Pro」より高く設定されています。
ほぼ同価格帯と言えるのはアップルの「iPhone 13 Pro」128GBモデルの144,000円となっていることを考えると異例と言っていいほどの高価格であることがわかります。
Softbankの思惑としては、「新トクするサポート」を適用し、2年後に買い替えを行い、端末の返却を行ってもらえれば、実質負担額は「71,640円」となり、バルミューダの販売価格より安くなっていると言いたいのでしょう。
確かにスペック面を考えるとSoftbankの分割払い期間となる48回、4年間継続利用するかどうかは判断が分かれるところでしょう。
2年間と割り切って考えれば、バルミューダの直販ではなく、Softbank版の方がお買い得かもしれません。
ただ…同じ2年後の返却を前提とした場合に同価格帯となるライバルメーカーのハイスペックモデルと比べると苦戦は必至ではないでしょうか。
果たして「BALMUDA Phone」を事業者として独占できたSoftbankにとってどういった売れ行きを見せるのか、11月26日の販売開始以降、様々な意味で注目と言えそうです。
余談となりますが、この「BALMUDA Phone」は当初、4Gモデルとして2021年春に販売開始する計画として開発していたそうです。
パートナーとなったSoftbankから「絶対に5Gに対応してほしい」との強い要望を受け、販売開始時期を変更してまで5G対応モデルにしたと発表会で明かしていますが、Softbankが余計な横やりを入れてしまったように感じてしまう方もいるのではないでしょうか。
2021年11月という時期に販売開始するのであればもちろん5Gモデルである必要があるでしょう。
しかし、2021年春ごろというと、まだ4Gモデルの新製品も普通に発売されていましたし、5G自体もかなりエリアは広がってきていますが、2021年11月時点でもまだまだエリア展開という面では発展途上で、4Gと同じようにどこでも5Gの恩恵を受けるには時間がかかる状況です。
勝負をかけたフラグシップモデルであれば、5G対応にも大きな意味はあるでしょうが、バルミューダの寺尾社長も語っているように「1号機」であること、スペック的にもかなり微妙であることを考えると、2021年春に4Gモデルとしてもう少し価格を抑えておけば、スペックや販売開始時期の両面から発表内容に対するプラス評価がもう少し多かったのでは…と思わずにはいられません。
その経験を2号機、3号機に傾ければと…タラレバいっても意味はありませんが、スペック、サイズ感などから元々は4Gモデルとして開発していたという話に妙に納得感を感じてしまいました。
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