BALMUDAが販売しているSIMフリースマートフォン「BALMUDA Phone」の価格が「104,800円」から「78,000円」に3月10日から値下げされています。
同社のプレスリリースによると「バルミューダが考えるスマートフォン体験をより多くの方にお届けできるよう」に価格の見直しを行ったとのことです。
発売から約4か月で25%もの値引きが行われたため、これまでに購入したバルミューダファンから不満の声が聞こえてきそうな価格改定ですが、価格とスペックのバランスが極端に悪い機種でもあったため、他社の同スペックの価格帯にかなり近づいており、価格バランスはかなり改善されたとも言えます。
改善されたとは言え「それでもまだ高い」と感じる方も少なくないだろうということ、サイズ感はともかくバッテリー容量が「2,500mAh」と非常に少なく、1日持たないという声も聞かれること、「BALMUDA Phone」のキラーアプリであった「BALMUDA Scheduler」がGooglePlay上で一般公開されてしまったこと等を考えると、これで大きく売れ行きが良くなるとは思えない部分もありますが、少なくとも多少の改善はするのではないでしょうか。
しかし、メーカーが価格改定を行うこと自体は否定されるものではありませんが、発売後4か月で25%下落というのはかなり異例の早さと言えます。
当初の価格から異例ずくめだった「BALMUDA Phone」に通例を当てはめるべきではないでしょうが、短期間でここまで大きな価格改定を行うのであれば既存ユーザーにもケース購入割引等、なんらかの特典があってもいいのではないかと感じてしまいます。
なお、今回の価格改定はBALMUDAがオンラインストアや直営店で販売しているSIMフリーモデルの改定であり、softbank版の価格は改定されていません。
softbank版は従来通り「143,280円」で新トクするサポートを利用し、2年後に端末返却を行った場合は総額「71,640円」となっています。
スペック的に3年、4年と長期利用には向かないモデルとも言えるため、今回のSIMフリーモデルの価格改定は端末返却を行わなくてもsoftbankの実質価格に近づいていると評価できるでしょう。
もっともsoftbank版の価格改定がないのは、「2月11日から3月31日」まで開催中の「春の新生活応援キャンペーン」で条件を満たせば、新トクするサポートによる端末返却を行わなくても「71,664円」に期間限定で値下げされていることが理由かもしれません。
(新トクするサポートを利用すると残債免除により実質「24円」の投げ売り状態とも言えます。)
「BALMUDA」ブランドの商品でここまで大きな価格改定は見たことがないため、ブランド価値そのものへの影響だったり、開発費用や「BALMUDA」の名前を冠することへの意味もあったのでしょうが、当初の値付けに問題があったと見られてもおかしくない価格改定とみられる可能性もありますが、今後のスマートフォン市場での評価がどうなるのか、見守っていきたいところです。